Shopifyアップデートまとめ【11月第1週】- データ精度UP&販売力強化!ストア運営の「質」が上がる新機能
前回のアップデート記事はこちら
AI分析の進化とB2B機能の強化。データ活用と販売チャネルを最適化するアップデートが登場!
2025年も終盤に差し掛かり、年末商戦に向けた準備が本格化する季節となりました。
「ストア分析の訪問者数、本当にこれ合ってる?」「卸売先にもセール価格を分かりやすく見せたい!」など、日々の運営で具体的な課題を感じている方も多いのではないでしょうか。
今回のShopifyアップデートでは、ストア分析の「質」を高めるボット除外機能から、B2B販売を効率化する価格設定、さらにはAIアシスタントの進化まで、ストア運営の核心に迫る改善が揃っています。
それでは、今回注目すべき主なアップデートを一覧で見ていきましょう👇
- ストア分析:ボット(Bot)トラフィックを除外可能に
- Sidekick (AI):グラフ作成とデータ書き出しに対応
- B2B/カタログ:特別な顧客に「割引前価格」を設定可能に
- Shopアプリ:ストアの商品がより「発見」されやすく
- 税務アプリ:Avalaraへのテスト注文の同期を停止
- 開発者向け:従来型カスタムアプリの新規作成ルール変更(2026年〜)
この記事では、それぞれのアップデートについて、 「どんな変化があったのか?」「どんな店舗・事業者に役立つのか?」「どう活かせるのか?」の3つの視点からわかりやすく整理していきます。
目次
1. テスト注文除外で、Avalaraレポートがスッキリ精度アップ
公式Changelog: Test orders no longer sync to Avalara Tax Compliance
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Shopifyでのテスト注文が、これまではAvalara(外部の税計算アプリ)へ本番注文と同様に送信されていました。
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今回の変更により、テスト注文のデータはAvalaraに送られなくなりました(自動適用)。
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これにより、税務レポートにテスト注文が混在しないため、集計の正確性が向上します。
対象はAvalara連携を利用中のストアにおける「テスト注文」です。通常の本番注文は従来どおりAvalaraに送信されます。
2.B2B価格にもセール表示を — CatalogにCompare-at Price登場
公式Changelog: Set compare-at prices in Catalogs
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Shopifyの「カタログ」機能では、卸売(B2B)やVIP顧客向けに特別な価格表を設定できます。
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今回のアップデートで、「元の価格(割引前価格)」を設定できるようになりました。
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これにより、~~800円~~ 700円のような二重線表示が可能になります。
B2Bや特定顧客向けのカスタム価格を、管理画面からより柔軟に設定できるようになりました。
3. アクセス解析が“人間だけ”に!Botトラフィックを自動除外
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Shopifyのアクセス解析レポートでは、これまでBot(ロボット)によるアクセスも含まれていました。
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今回の変更で、自動プログラム(Bot)による訪問が除外され、人間の訪問のみを分析できるようになりました。
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これにより、アクセス数やコンバージョン率の実態に近いデータが得られます。
Botアクセスを除外することで、マーケティング効果測定や購買行動分析の精度が向上します。
4.Shopアプリで見つかるチャンスが倍増 — 商品が自動で表示対象に
公式Changelog: Shop now uses the Shopify Catalog
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Shopアプリは、Shopifyが提供する購入者向けスマホアプリで、商品検索や配送追跡に利用されます。
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これまでは、ストア運営者が「Shopアプリに掲載する」と設定した商品だけが表示対象でした。
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今回の変更により、オンラインストアで「販売中」になっている商品は、原則すべてShopアプリで自動的に発見されるようになりました。
Shopアプリでの露出が拡大し、より多くのお客様に商品を見つけてもらえるようになります。
5.“数字の壁”を超える。Sidekickがグラフで分析結果を表示
公式Changelog: Sidekick data visualization and export updates
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Sidekick(サイドキック)は、Shopify管理画面内のAIアシスタントで、チャット形式で質問や指示ができます。
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今回のアップデートで、AIが生成した分析結果をグラフ表示できるようになりました(棒グラフ・折れ線グラフなど)。
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さらに、グラフやデータをCSVファイルとしてダウンロードし、Excelなどで再利用できるようになりました。
これにより、売上や在庫などのデータをより視覚的・柔軟に活用できるようになります。
6.旧方式のカスタムアプリ開発が終了 — 2026年から新フローへ移行
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カスタムアプリとは、App Storeで配布される一般的なアプリではなく、特定のストア専用に開発された特注アプリのことです。
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このカスタムアプリを作る「古いやり方」(旧認証フロー)が、2026年1月1日から新規作成できなくなります。
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すでに作成・運用中のアプリは影響を受けず、引き続き利用できます。
この変更はShopifyの開発フローの刷新に伴うもので、セキュリティと管理性を強化する目的があります。
まとめ
今回のShopifyアップデートは、ストア運営の「データの質」と「実務効率」を高める進化です。📈
分析面では、ボット訪問の除外や AIによるグラフ作成が可能になり、「勘」ではなく「正確なデータ」に基づいた判断がしやすくなりました。
販売面でも、B2Bでのセールス表示や Shopアプリでの露出強化など、現場のニーズに応える実務的な改善が加えられています。🛍️
Shopifyが「より実務的なプラットフォーム」へ進化している証拠と言えるでしょう。ぜひご自身のストアでこれらの新機能をチェックしてみてください。🚀
📝この記事はGO RIDE エンジニア Kaiがお届けしました。
次回もお楽しみに!🏄♂️
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