What is the YOTPO "YOTPO" review collection and point reduction app at SHOPIFY? Commentary from marketing perspectives such as features and functions
顧客のレビューは、商品を購入するかどうかを判断するうえで非常に重要な役割を持ちます。特に、商品に触ったり使用感を試したりできないECサイトにおいて、顧客のレビューは重要です。
この記事では、レビュー収集率の向上が期待できるYOTPOの特徴や機能やメリットについて解説します。
YOTPOとは
YOTPO(ヨットポ)とは、顧客のレビューやInstagramの写真などを収集し、集客に活用できるEC事業者向けのレビューマーケティングツールです。「Your Opinion To Public Opinion」の頭文字を取って「YOTPO」と名付けられました。
YOTPOは世界で20万以上のサイトに導入実績があり、日本でも株式会社銀座千疋屋やエクスプライス株式会社で導入されています。イスラエル発のツールであり、日本では株式会社ギャプライズを通して提供されています。
YOTPOの特徴
YOTPOは他のレビューマーケティングツールと比べて、非常に高いレビュー収集率を持っていることが特徴です。レビュー収集率とは、商品を購入した顧客のうちレビューを投稿した顧客の割合であり、ECサイトではアクセス数を増やすうえで重要な指標になります。
また、集めたレビューを自社ECサイトに表示すれば商品の購入も促進できるため、UGCマーケティングにも効果を発揮するでしょう。
UGCについて

UGC(User Generated Content)とは、ユーザー生成コンテンツを意味するマーケティング用語です。具体例として、SNSに投稿された写真や動画、ECサイトのレビューなどが挙げられます。
他のユーザーが発信したレビューや写真などのポジティブな情報は、ユーザーにとって信頼性が高く、購入を決める大きな理由になります。UGCは労力がかかるものの、広告予算をあまりかけずに実施できるマーケティング施策であり、商品単価が低いEC事業者にとって重要な施策です。
また、越境ECは自国向けのECに比べてサービスに不安を感じるユーザーが多く、レビューの有無によって購入するハードルの高さが変わります。そのため、UGCはユーザーの信頼を獲得するうえでも重要なのです。
YOTPOを導入する効果
YOTPOを導入することで、レビュー収集率を大幅に向上させられます。
実際、エクスプライス株式会社が運営する「総合通販PREMOA」では、YOTPOの導入によりレビュー収集率を0.2%から5.5%に向上しました。
また、果物専門店である株式会社銀座千疋屋では、YOTPOの導入によりレビュー収集数が約5倍に向上しました。
ギャラリーの写真から直接商品ページに遷移できるようになったため、ユーザーの関心に合わせてスムーズに誘導でき、顧客体験の向上にもつながっています。
さらに、オフィスコム株式会社では、YOTPOの導入により従来の4倍のスピードでレビューを収集できるようになりました。
集めたレビューは顧客サポートやサービス改善に生かしています。
サイトの平均閲覧数やコンバージョン率も増加しており、YOTPOの導入により売り上げの向上につながった好例といえるでしょう。
なお、コンバージョンとは、Webサイトを運営するうえでゴールとなる最終的な成果のことであり、ECサイトであれば購入がコンバージョンにあたります。
参考: レビュー収集率が20倍以上に?!「YOTPO」の活用で、ECサイトのSEO強化&運営を効率化 | SELECK [セレック] 導入事例|株式会社銀座千疋屋 様
YOTPOの機能
YOTPOはUGCの収集や許可取得や実装など、UGCに関わるさまざまな機能を持っています。具体的に見ていきましょう。
レビュー収集

YOTPOを使えば、レビューフォームを開発せずともECサイトに簡単にレビューフォームを埋め込めます。また、商品ごとの平均レートを自動で算出したり、サイトに合わせてデザインをカスタマイズしたりすることが可能です。
さらに、YOTPOにはレビューリクエスト機能という、レビュー作成のリクエストメールを購入者に自動で送信できる機能があります。直接購入者にアプローチできるうえにメールの中身や送信のタイミングなども個別にカスタマイズできるため、レビュー収集率が飛躍的に上昇します。
加えて、レビューリクエスト機能はレビュー投稿にかかる手間が少ないのも特徴です。一般的に、レビューを投稿する際はサイトへのログインや商品ページへの遷移などの手間がかかってしまいます。その点、YOTPOのリクエストメールはメール自体がレビューフォームになっているため、購入者は気軽にレビューを投稿できます。リクエストメールにはおすすめ商品も表示できるため、販売促進にも役立つでしょう。
その他、自社のスタッフや購入者から質問に答えてもらえるコミュニティQ&Aという機能もあります。購入者の生の声を聞きながらユーザーの疑問点を解消できるため、買うかどうか迷っているユーザーから商品を購入してもらいやすくなるでしょう。
購入者の写真・動画収集
YOTPOはInstagramとパートナーシップを結んでおり、Instagram連携機能を使うことでユーザーが生成した写真や動画を収集できます。YOTPO上でInstagramのタグを基に検索するため、スムーズにユーザーが生成した写真や動画を収集できるでしょう。
収集した写真や動画はトップページや商品やカートページなど、サイト上のどこにでも簡単に表示することも可能です。
もちろん、写真や動画を使うには利用許可を取る必要がありますが、YOTPOの管理画面からワンクリックで利用許可を求められるため手間がかかりません。
また、YOTPOのレビューリクエスト機能には写真のアップロードを依頼する機能もあるため、レビューと一緒に写真を収集できます。
SMSマーケティング
SMSマーケティングとは、電話番号だけで短文のやり取りができるSMSを使ってユーザーに直接商品やサービスを宣伝するマーケティング手法です。YOTPOのSMSマーケティング機能を使えば新製品の発売やセールなどの情報を発信することはもちろん、SMSに反応した顧客との会話の管理もできます。
また、SMSのフローチャートも作成できるため、それぞれのユーザーに最適なメッセージを送れるでしょう。
なお、SMSマーケティング機能はShopifyのみ連携可能です。
YOTPOのポイント機能の概要

YOTPOが提供している「Yotpo ロイヤリティ&リワード」を使えば、ポイント機能をストアに実装できます。ポイントの付与条件が豊富であり、誕生日やSNS共有やニュースレターの購読などの条件に応じてリワードを提供可能です。これにより、顧客のリピート購入やストアへの定期的な訪問が期待できるでしょう。また、分かりやすく洗練されたデザインやカスタマイズの柔軟性がある点も特徴です。
料金はブロンズが無料、ゴールドが$199/月となっています。
YOTPOのメリット
では、YOTPOを利用することでどのような効果があるのでしょうか。
UGCを効果的に収集・活用できるYOTPOの導入には、以下のメリットがあります。
Google検索に強い
YOTPOはGoogleと公式パートナーシップを結んでおり、パートナーシップならではの機能を提供しています。Googleとの連携は、Googleショッピングの広告に商品の評価やレビュー数を表示させられるだけでなく、サイトの評価も表示させられます。また、検索結果に追加の情報を表示できる「リッチリザルト」を使うことも可能です。これにより、自社サイトを他のサイトと差別化でき、検索上位に表示させられます。自社ECサイトを検索上位に表示させることで、宣伝効果だけでなく顧客に企業やブランドへの信頼性も高められるでしょう。
SEO効果を高められる
YOTPOは、レビュー収集率やレビューの品質が高く、SEO対策としても効果を発揮します。SEO(Search Engine Optimization)とは、検索順位を上げるためにWebサイトの内容を検索エンジンに理解しやすいように最適化することです。
2012年のGoogleのパンダ・アップデートにより、品質の低いコンテンツの検索順位が下がるようになり、コンテンツの中身は以前よりも重視されるようになりました。しかし、ECサイトは主なコンテンツである商品の情報が他のサイトと重複してしまうことが多く、検索順位が上がりづらい傾向にあります。一方、顧客のレビューは他のサイトには無い独自のコンテンツと判断されるため、品質の高いレビューを集めれば集めるほど検索順位が上がりやすくなるのです。
YOTPOの導入に向いている企業
ここでは、YOTPOの導入に向いている企業を紹介します。
以下に当てはまる企業の方は、YOTPOを導入することで売り上げを向上させられるでしょう。
多くのレビューを集めたい
顧客に購入を決断させるために多くのレビューを集めたい企業はYOTPOを導入しましょう。
特に、直接体につけたり口にしたりする商品や返品ができない商品や高価な商品を扱っている企業に適しています。また、レビューを集めることで商品だけでなくサイトや企業の信頼性を高めたい場合にも有効です。
SEO対策を行いたい
SEO対策を行いたい企業もYOTPOを導入すべきでしょう。
SEO対策は、Web上で検索される可能性のある事業を行っている全ての企業で有効であり、元々知名度の高い大企業よりも中小企業で効果を発揮します。特に、Google広告を目立たせてサイトを強くしていきたい企業におすすめです。
YOTPOはShopifyと連携できる
YOTPOはShopifyともパートナーシップを結んでおり、Shopify内のYOTPOのアプリを追加することで連携が可能です。Shopifyと連携すると、注文情報を共有できるだけでなく、ユーザーの写真や動画に直接カートに追加ボタンを実装できます。また、Shopifyで更新した商品情報をYOTPOの商品カタログに自動で反映させることも可能です。反映には数分かかる場合もありますが、商品名や説明や価格など商品の主な情報を常に最新の状態に保てます。
さらに、YOTPOとShopifyは競合のツールと比較してコンテンツの表示速度が速いことも特徴です。レビューやユーザーの写真などの情報は購入を決定するうえで重要なコンテンツであり、表示速度が遅いとユーザーが離れてしまう恐れがあります。実際に、表示速度が1秒遅くなるごとにコンバージョンが7%低下するデータもあります。
ユーザーの離脱を防ぐためにも、表示速度の高速化は重要なのです。
参考: How Loading Time Affects Your Bottom Line
Shopifyとは

Shopifyとは、商品を販売できる定期購入型のサービスです。Web制作の知識がなくても簡単にネットショップが作れるように、テンプレートや決済手段、ホスティングサービスなどをパッケージ化して提供しています。Shopifyを使って開設されたストアのオーナーは、オンラインだけでなく、実店舗でも「Shopify POS」を使って販売が可能です。また、Shopifyは日本語の他、さまざまな言語に対応しています。
以下に、ShopifyとYOTPOを使用した事例を紹介します。
導入事例1: Runtrip Store
Runtrip Storeは、「Run=走ること」と、「trip=旅」にピッタリなアイテムを厳選して紹介するECサイトです。SNSアプリのジャーナルをリリースしており、ランニングのある生活を提案している会社になります。ECサイトはShopifyで構築されており、SNSとの連携を強化してレビューを集めるため、YOTPOを導入しています。
導入事例2: ベースフード株式会社
完全栄養食パンで有名なBASEのECサイトです。マーケティングに特化したShopifyのアプリを駆使しており、完全栄養食という「食」をメインに取り扱っているため、レビューを効率的に集めて共有できるYOTPOを導入しています。
Shopify Flowでワークフローをより効率的に
Shopify Flowは、ECサイト運営におけるさまざまな作業を自動化できる無料アプリです。多くの時間を要とする手作業を自動化できるため、運営者は他の作業に集中できます。なお、以前はShopifyの最上位プラン「Shopify Plus」でしか使用できませんでしたが、現在では全てのプランで利用できるようになり、より気軽にインストールできます。
Shopify Flowで自動化できる業務の具体例は以下の通りです。
注文・在庫管理
・注文が入った際に通知を受信
・注文商品発送時に、購入者へ発送メールの送信
・在庫切れ商品の非表示
・商品在庫数が設定数より少なくなった場合に通知を受信
・新商品のタグ付け・一定期間経過した新商品のタグ付け解除
・販売期間が終了した期間限定商品の非表示
顧客管理
・設定額以上の購入を行ったユーザーに「VIP」タグを付与
・特定商品の購入者にクーポンを添付したメールの送信
・Add users who have registered as members to the spreadsheet
・継続購入のあるユーザーへのロイヤリティポイントの付与
不正注文の防止
・リスクがある注文を通知
・不正な返品を行った履歴があるユーザーの注文を通知
・特定ユーザーからの注文を自動キャンセル
・チャージバック発生時に通知
フルフィルメント管理
・予定通りの発送ができなかった注文の通知
・ユーザー希望の配送方法に基づくタグ付け
・設定した条件に沿ってフルフィルメントをリクエスト/保留
まとめ
YOTPOはレビュー収集率やコンバージョン率などの向上に役立つアプリであり、YOTPOを使うことで顧客のレビューや写真などを収集できます。また、SMSマーケティングやポイントの付与機能があることも特徴です。さらに、GoogleやShopifyとパートナーシップを結んでおり、連携することでSEO効果を高めたり商品情報を最新の状態に保ったりできます。
レビューを集めたい企業やSEO対策を行いたい企業は、YOTPOを導入して売り上げの向上や事業の成功につなげましょう。