越境サブスクで注文単価を上げるにはサブスクリプションBOXがおすすめ!導入事例も紹介

by STAFF GO RIDE

現代のECサイトはさまざまで、越境を視野に入れたサイトも多く存在します。越境ECを運営している方の中には、サブスクリプションで商品販売を展開するケースもあるでしょう。サブスクには、商品が定期的に届くサブスクリプションボックスというビジネスモデルがあり、近年では国内外問わず普及してきています。


越境サブスクでサブスクリプションボックス機能を活用できれば、ECビジネスの拡大につながるでしょう。この記事では、サブスクリプションボックスの特徴や越境での事例などを解説します。


越境サブスクではサブスクリプションボックス機能を活用しよう

ECサイトにおいて越境サブスクを展開していく上では、サブスクリプションボックス機能を活用するのが重要です。では、サブスクリプションボックスとは具体的にどういった特徴を持つ仕組みなのでしょうか。

ここでは、サブスクリプションボックスの仕組みや特徴、消費者側が得られるメリットを解説します。


サブスクリプションボックス機能とは

サブスクリプションボックスとは、サブスクの登録者である消費者が利用料金を月額制で支払い、セレクトされ詰め合わされた商品を受け取れるサービスです。
サブスクリプションボックス機能をECサイトで使用することで、サービスを展開できます。


ボックスに含まれる商品は食品やお菓子、化粧品、日用品などさまざまです。特定のテーマに沿った詰め合わせになるケースが多く、中には子供向けの玩具やペット用品といった商品もあります。

世界でもサブスクリプションボックスの需要は高く、2032年までには市場価値が1,450億ドルを超えるとの予想もあり、さらなる注目が期待できます。


サブスクリプションボックスの特徴

サブスクリプションボックスは、毎回さまざまな商品をセレクトして消費者に届ける機能です。
次に何が届くのかわからないことから、消費者は通常のネット通販とは異なり、プレゼントをもらうような体験を感じられます。


こういった特徴からサブスクリプションボックスは、ECサイトの運営側が消費者の興味関心が合うデータを集め、しっかりとした顧客基盤を構築するのに役立つでしょう。
また、利用する消費者も、好みの商品を一から探すことなく手に入れられます。


アメリカから徐々に広がっていった

サブスクリプションボックスのサービスは、アメリカを中心に広がりました。
国土が広いアメリカでは、自宅から店舗やショッピングモールへの距離が離れているケースが多く、ネット通販を多用する人が大半です。


サブスクの一種であるサブスクリプションボックスは、食品や日用品の他に、化粧品や嗜好品が消費者の元へ届けられ、欲しい物が簡単に手に入ります。
わざわざ実店舗に足を運ばなくても良いため、アメリカの消費者にとっては需要を満たしてくれるサービスといえるでしょう。


サブスクリプションボックスで取り扱いが多い商品

世界的に広がっているサブスクリプションボックスのサービスですが、取り扱われている商品は食品から雑貨まで多種多様です。

日本企業が運営するECサイトのサブスクリプションボックスで、よく取り扱われる商品を以下にまとめました。


<飲食料品>

・お菓子

・スイーツ

・パン

・お酒(日本酒、ワイン、ビールなど)

・お茶(日本茶、紅茶)

・コーヒー


<その他>

・化粧品

・花(ブーケ、アレンジメントなど)


種類はそこまで多くないものの、缶詰やご当地ラーメンといった日本ならではの商品を取り扱っているECサイトも見られます。
それ以外に、文房具や雑貨類をサブスクリプションボックスで提供するところもあるようです。

海外でも日本と同じように、飲食料品を扱っているケースもよく見られます。
珍しいものでは、料理やプログラミングが学べるサービスや、アメコミグッズが届くサブスクリプションボックスがあります。


消費者側のメリット

サブスクリプションボックスは、利用する消費者に需要があるからこそ拡大しているサービスといえます。

消費者側がサブスクリプションボックスを利用するメリットは、主に以下の3つです。


・ワクワク感を得られる

ボックスの内容は毎回変わるのが基本です。そのため、消費者は次に何が届くのかわからないワクワク感を得られるでしょう。


・安く手に入る商品もある

サブスクリプションボックスでは、消費者がお得感を覚えられる価格設定をするため、通常よりも安価で入手できる商品もあるでしょう。
お試し感覚で楽しめる化粧品では、多様なサンプルを届けるボックスもあり、割安で好みのコスメを見つけられます。


・持っていない商品と出会える

自分では購入したことがない、見つけられていない商品を手軽に入手できます。


サブスクリプションボックスのモデルタイプ

サブスクの登録者が利用料金を支払い、セレクトされた商品を受け取るのがサブスクリプションボックスの基本です。
しかし、サブスクリプションボックスには消費者の需要や消費行動に合わせたビジネスモデルがあります。

ここでは、4種類あるサブスクリプションボックスのモデルタイプを確認しておきましょう。


1.消費者の好みに合わせてボックス内容をカスタマイズする

最も一般的といえるのが、消費者個人の好みに合わせてボックスの内容をカスタマイズすることです。
登録情報からのフィードバックや定期的なアンケートを実施し、届けるボックスの内容を毎回変更させて消費者のニーズを満たします。


食品であれば、ダイエットやトレーニングによる食事制限を希望する消費者のニーズに応じたメニューを提供できるでしょう。
化粧品の場合は、利用者が好むカラーを絞ったり、肌質に合わせたりしたコスメを提供できます。


2.生活必需品を補充する

日用品など生活必需品の補充をサブスクに求める消費者も多く、企業の中にはサブスクリプションボックスの形態でそれらを提供するケースも見られます。
消費者にとっては、契約することで定期的に使用する生活必需品を、サブスクリプションボックスで自動的に届けてもらえるのがメリットです。


生活必需品の補充が主のサブスクリプションボックスを提供する場合、ECサイトの運営側は、配達のスケジュール設定に注意しなければなりません。
サービスの内容が、生活に大きくかかわるため、消費者の利便性を下げないよう配慮が必要です。


3.さまざまな商品を収集・選別する

ECサイトの運営側がさまざまな商品を集め、その中からセレクトした商品で消費者の需要を満たすことを目的としたモデルタイプもあります。
企業や個人に対して商品を提供するサプライヤーから、多種多様なテーマで商品を収集するのが特徴です。


場合によっては、インフルエンサーなど影響力がある人物とサブスクリプションボックスの商品をコラボして宣伝を行うこともあります。


4.メンバーシップに対応したコンテンツを提供する

メンバーシップサブスクリプション、クラブサブスクリプションと呼ばれるモデルタイプは、サブスクの登録者がボックスの購入に加えて、クラブの会員として加入できるサービスです。
通常のサブスクリプションボックスとは、別のサービスとして提供しているECサイトもあります。


このモデルタイプでは、会員限定のコンテンツや新商品早期購入、サービスの割引などを利用できるため、消費者はコミュニティの一員になったような感覚を得られます。


ビジネスでサブスクリプションボックスを導入するメリット

越境サブスクのビジネスとしてサブスクリプションボックスを導入すると、消費者の情報を収集した上でマーケティングを展開でき、安定した収益を確保しやすくなります。


消費者の好みや購買パターンなどの情報を収集できマーケティングに活かせる

サブスクリプションボックスの導入により、消費者の好みや購買パターン、フィードバックなどの情報を収集することで、より効果的な在庫管理が可能になります。
在庫の無駄をなくし適切な量を管理できれば、保管にかかるコストも抑えられるでしょう。


また、マーケティング戦略の構築にも活かせるのがメリットです。
消費者の購買に関するデータを利用し、好みやトレンドを把握できれば、ニーズに合ったキャンペーンの実施もできるようになります。


安定した収益の確保に加えて顧客との関係を深められる

サブスクリプションボックスを含め、サブスクの経営モデルは消費者の継続的な利用が前提のため、安定した収益を確保できます。


サブスクリプションボックスによる定期配達が続けば消費者の関心も持続し、次に届けられるボックスへの期待も高まるでしょう。
消費者からの信頼が強くなれば、サービスの定着率向上も狙えます。



Go Subならサブスクリプションボックス機能が使える

「Go Sub」とは、Shopifyで利用できる定期購入アプリです。基本的なサブスクのサイクル設定に加え、サブスクリプションBOX機能やまとめ払い機能、割引率の設定にも対応しています。

Go Subは無料でインストールできるSTARTER Plan、月額費用が固定で手数料が無料になるGo Sub Planなど、利用形態もさまざまです。


Go Subのサブスクリプションボックス機能については、以下の記事も参考にしてみてください。

【該当記事はこちら】

カスタマーが自由に商品を選べる!Go Sub サブスクリプションボックス機能とは?機能詳細について解説


Go Subの主な機能・特徴

Go Subには主に以下の機能が備わっています。


・サブスクサイクルの設定

・サブスクリプションBOX機能

・まとめ払い機能

・割引率の設定

・初回限定で割引を行う設定

・売上や契約数を確認できる運営レポート


Go Subの設定は難しくなく、アプリをインストールして定期購入の商品を決め、サイクルや割引の設定を行うだけです。他のサブスクアプリから、Go Subへ乗り換える場合にはサポートも受けられます。

また、Go Subは多通貨・多言語に対応しているため、越境サブスクの展開も可能です。


Go Subで作成可能なサブスクリプションボックスの種類

Go Subで作成できるサブスクリプションBOXの種類は2つあります。


・親商品があるタイプ

「親商品」とはBOXを代表する商品で、各BOXに設定できるのが特徴です。価格は、親商品の価格かBOX商品の合計額のどちらかで設定します。


・親商品がないタイプ

親商品がなくBOX商品のみのタイプで、価格はBOX商品の合計が設定されます。


なお、Go SubのサブスクリプションBOXでは、サブスクリプショングループ1つにつき使用できるBOXは1つだけで、同じグループで複数のBOXは使えません。


Go Subの導入事例

実際にGo Subを導入して、サブスクに対応したECサイトを運営している企業を2つ紹介します。


「hibino」

株式会社hibinoが運営するhibinoは、オーガニックの食品やスキンケア商品、日用品を扱うセレクトショップです。サブスクサイクルの設定ができるGo Subの機能を使って、配送間隔を消費者の使用頻度に合わせ、1か月と2か月で設定しています。


こちらの企業がGo Subを選んだ理由としては、機能が豊富にあること、決済手数料が他社アプリと比較して安価なこと、月額無料のプランから始められることなどを挙げています。


以前hibino様のストアについてインタビューさせていただきました。

是非合わせてご確認ください!

hibino様のインタビュー記事はこちら

「みずたま農園製茶場」

有限会社丸新柴本製茶が運営するみずたま農園製茶場は、日本茶を始めカフェインフリー茶や独自製法の和紅茶などを販売するECサイトです。定期便限定価格でサブスクを展開しており、月ごとに商品を変更することもでき、次回の商品発送日も自由に設定できるようにしています。


売上を伸ばすために販売手数料を抑えられること、利用できる機能が充実していることなどがGo Subを利用している理由として挙げています。


弊社ではみずたま農園製茶場のストアについてもインタビューさせていただきました!

みずたま農園製茶場のインタビュー記事はこちら

日本から海外への越境サブスクでうまくいっている事例

越境サブスクに対応できるよう、サブスクリプションボックスを展開している日本企業の事例を紹介します。


Shopifyで越境サブスクのビジネスを成功させている企業については、以下の記事で解説しています。併せてご覧ください。

【該当記事はこちら】

Shopifyで越境EC サブスクリプションビジネスで成功しているブランド4選


株式会社ICHIGO

ICHIGOでは、海外向けの越境サブスクとして、日本のお菓子やソフトドリンクを詰め合わせた「TOKYO TREAT」を取り扱っています。また、地方のメーカーが製造する和菓子をセレクトした「SAKURACO」など、さまざまなサブスクリプションボックスを展開しています。


外国人観光客が日本の商品を爆買いしているという背景から着想を得て、海外向けに日本の物を販売するビジネスにチャンスがあると見込みました。ICHIGOは越境サブスクのビジネスの成功で、2022年の創業7年目には年商40億円を突破したとされています。


ICHIGOが展開するサブスクリプションボックスは、毎回テーマを設定しているのが特徴です。日本らしい「桜」のテーマや、「コンビニ」といった独特なテーマもありました。ボックスのテーマが消費者に好評だと、売上が伸びサービスの解約率も下がったそうです。


株式会社80&Company


外国でも抹茶菓子や抹茶ラテを好む人が増え、海外の抹茶市場が拡大している傾向を見て、「MATCHA GURASHI」というサブスクリプションボックスを提供しています。MATCHA GURASHIでは海外の抹茶好きの方に向けて、日本の抹茶菓子や抹茶粉、お茶に合う日本のお菓子などが詰め合わせられています。

完全海外向けに展開しているサブスクリプションボックスで、販売地域は日本以外のアジア全域、アメリカやカナダ、オセアニア、オーストラリアに限定されます。


まとめ

ECサイトの海外展開を考えた越境サブスクでは、サブスクリプションボックスを活用してビジネスを拡大しようとするケースがあります。飲食料品や化粧品など、ボックスで取り扱える商品の選択肢は多く、国内外で普及してきています。


サブスクリプションボックスを受け取る消費者は、次に何が入っているのかわからないという楽しみを感じられ、購入したことがない商品を入手できる可能性があるのがメリットです。Shopifyの定期購入アプリであるGo Subなら、費用を抑えてサブスクリプションボックスの機能を利用できます。


Go Subのアップデート情報については こちら の記事をご覧ください。

【GoSubについて】

    GoSubについて詳しく知りたい方はこちら    

    GoSubのヘルプページはこちら    

弊社ではGoSubの新機能や活用法についても日々記事を更新中です!

  GoSub関連記事一覧はこちら    

GO RIDE

GO RIDEはShopify 公認「Shopify Plus Partner」として、 横浜とLAの2拠点でEC事業を支援するデジタル・クリエイティブハウスです。

この著者の記事一覧

EC構築から広告運用までワンストップで提供。

資料請求 お問い合わせ