緑色に染まる川!シカゴのセントパトリックデー
セントパトリックスデーとは?
セントパトリックスデー(St. Patrick's Day)とは、毎年3月17日にアイルランドやアイルランド系の人々が世界中で祝う祭りのことを言います。
アイルランドの守護聖人である聖パトリック(St. Patrick)を称えるもので、アイルランドでは国民的な祭りとされています。聖パトリックは、アイルランドにキリスト教を広めたとされ、セントパトリックスデーにはパレードやフェスティバルが開催されます。緑の衣装を身に着ける人々や、シャムロック(三つ葉のクローバー)の模様を描いたグッズが販売されます。アイリッシュパブではたくさんの人で賑わいます。
なぜ緑?
聖パトリックがアイルランドにキリスト教を広めるために、緑色の三つ葉のクローバー(シャムロック)を使用したという伝説に由来しています。
なので、街には緑色のファションやクローバーのアイテムをつけた人や、グッズの販売などで街中が緑色になります🍀
緑色に染まるシカゴの川
シカゴでのセントパトリックスデーは毎年3月の第2週末に大々的に祝われます。そして、シカゴでは60年以上前から川を緑色にしてセントパトリックスデーを祝っています!
川を緑色にすることは1962年に始まったと言われています。当時、川を汚染する物質を追跡するために配管工がフルオレセインと呼ばれる色素を使って染色していたのが始まりと言われています。以来、シカゴの市民は毎年セントパトリックデーの前週末に、川に緑色の染料を入れて川を緑色に染めています。
パレード
セントパトリックデーではパレードがあることでも有名です。シカゴでのパレードは、アイルランド系アメリカ人が多く住むエリアであるサウスサイドをスタートし、ダウンタウン(シカゴの都市部)を通り、北に向かって進みます。パレードは約3時間続き、参加者は緑色の衣装やアイルランドの国旗を掲げています。
セントパトリックスデー当日にはパレードが行われる地域もあります。アイルランドの音楽を奏でたり、ダンスなどが行われます。
何で染めているの?
染められた川はバスクリンのような鮮やかな緑色をしていますね!
これは食品グレードの緑色の染料を使っていると言われています。シカゴの職員が毎年、セントパトリックデーのパレードの前に、川に約40トンの染料を投入していると言われています。この染料は、環境に影響を与えない食品や化粧品に使用される安全な成分とのことです。
まとめ
セントパトリックデーになるとアメリカでも様々なイベントが行われます。川が緑色になるのは世界でもシカゴだけの独特なイベントです。パレードや食、ファッションなど、アイルランド文化を感じられる数少ないイベントです。機会があればぜひ参加してみてください!