セマンティック検索とは?"検索結果0"を防ぐShopify最新のAI検索ツール!

by Mitsuaki Akatsuki

セマンティック検索とは?

セマンティック検索は、ユーザーの検索意図や目的を適切に理解し、求める情報に即した検索結果を提供するための技術です。たとえば、「冬に着る暖かい服」のような口語調の検索でも、ユーザーが実際に求めている情報を提供できるようになりました。これは、言葉や文章の意味を深く理解し、それに基づいて最適な検索結果を表示するAI技術の進化によるものです。

セマンティック検索とよく比較される「あいまい検索」とは異なり、セマンティック検索では検索キーワードの構造解析や意味解析が可能であり、ユーザーが具体的に何を求めているのかをより正確に理解できます

Shopifyでは、2024年の冬のアップデートにより、Shopify Plus限定でセマンティック検索を使用できるようになりました。その結果、顧客はより直感的な方法で商品を検索できるようになります。

今回はShopifyにセマンティック検索を導入するメリットや導入方法を解説します!

Shopify semantic search
https://www.shopify.com/editions/winter2024

Shopifyでセマンティック検索を利用するメリット

Shopifyでセマンティック検索を利用するメリットはいくつかあります。


  1. より関連性の高い検索結果

    1. セマンティック検索は顧客の検索意図を理解し、その意図に最も合致する商品や情報を提供することができます。これにより、顧客は自分が求めている商品をより簡単に見つけることができます。

  2. 顧客体験の向上

    1. より正確な検索結果を提供することで、顧客のショッピング体験が向上します。顧客が欲しいものを迅速に見つけることができれば、満足度が高まり、リピーターになる可能性が高くなります。

  3. 販売機会の増加

    1. 検索結果が充実すると、検索結果が0になるリスクを防ぎ、顧客が購入に至る機会が増えるため、販売が増加する可能性が高くなります。

  4. 検索結果のカスタマイズ

    1. Shopify Search & Discoveryアプリを使用することで、セマンティック検索だけでなく、絞り込み機能や推薦商品のカスタマイズも行えます。これにより、顧客にとってさらにパーソナライズされたショッピング体験を提供できます。

Shopifyでセマンティック検索を利用することで、顧客満足度の向上、販売機会の増加、ショッピング体験のパーソナライズなど、ECサイトの成長に直結する多くのメリットをもたらします。

Shopifyでセマンティック検索を利用できる環境

2024年3月現在、Shopifyでセマンティック検索を利用できるのは以下のストアに限られます。

  • Shopify Plusを利用している
  • ストアフロントが英語で設定されている
  • 商品件数が200,000未満のストア

Shopifyでセマンティック検索を利用する方法

Shopifyでセマンティック検索を利用するためには、Shopifyの無料純正アプリであるShopify Search & Discoveryアプリを使用します。

Shopify Search & Discovery
https://apps.shopify.com/search-and-discovery
  1. Shopify Search & Discoveryアプリで、「設定」をクリックします。
  2. 「セマンティック検索」セクションで「オンにする」をクリックして設定します。

「ストアでテストする」のセクションでは実際にストアに実装された際のテスト環境をプレビューできます。
他の検索や絞り込みアプリなどを入れている場合は不具合が起こらないか確認することも重要です。

Shopify  Search & Discovery

類義語グループの作成

設定されている商品名と異なる名称の商品がある場合、顧客が別の用語を使用してその商品を検索している場合があります。
例えば「デニムジャケット」という商品を販売していても、顧客は「Gジャン」と検索している場合があります。
そのような顧客にも商品を見つけてもらえるよう、「デニムジャケット」と「Gジャン」という類義語グループを作成することで検索結果に反映することができます。
これにより、検索結果が0件になることを防ぎ、購入機会の向上に繋がる可能性が高まります。

Shopify  Search & Discovery

類義語グループの作成時の注意点

類義語グループを作成する場合、いくつかの注意点があります。Shopifyのヘルプページより抜粋します。

  1. 類義語はそれぞれ、1語から5語で作成できます。類義語グループに含めることができる類義語は最大20個です。ストア全体で最大1000個の類義語を含めることができます。

  2. ストアの「 結果の得られない上位オンラインストア検索 」レポートをチェックして、お客様に結果を返さない検索ワードがないかどうかを確認し、そのような検索ワードと関連性の高い類義語を作成して追加することを検討できます。

  3. グループ内の各類義語は、互いに代用語として使えるものにしてください。同じグループに「men」と「boys」の両方を含めるなど、関連性の低い語を含む類義語グループを作成しないようにしてください。そのようなグループを作成すると、関連度の高い結果が検索結果の後のほうに表示される可能性があります。

  4. 検索ワードのよくあるタイプミスを類義語として作成する必要はありません。Shopifyには、検索結果を作成する際にタイプミスを考慮する仕組みが組み込まれています。ストアフロント検索におけるタイプミス耐性について、詳しくはこちらをご覧ください。

  5. 類義語グループに複合語が含まれている場合は、各語間にスペースを挿入したもの、挿入しないもの、ハイフンを挿入したものなどを類義語として追加することを検討してください。たとえば、「belt bag」、「beltbag」、「belt-bag」などです。こうした複合語の別のスペルは、Shopifyのデフォルトの検索動作では考慮されませんが、お客様はよく使用される場合があります。

まとめ

Shopifyでセマンティック検索を利用することで、ECサイトの成長に直結する多くのメリットをもたらします。
Shopify Plus限定の機能とはなりますが、導入することでその他にも多くのメリットがあります。
GO RIDEはShopify Plus Partnerとして公式認定されています。Shopify Plusに関するお問い合わせはお気軽に!

Mitsuaki

Mitsuaki

Designer

シカゴ在住のデザイナー。コーディングも担当。日本ではWEB制作会社に勤務しており、WEB業界のトレンドに敏感。

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