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米国EC進出の物流をどうする?3PL・Amazon FBAの違いと現地在庫のメリットをGlowkey関代表に聞く

2026年9月28日

日本企業がアメリカ向けにEC販売を始める際、大きな課題のひとつとなるのが「物流」です。


日本から1件ずつ商品を発送する方法もありますが、注文数が増えてくると、送料や配送スピード、関税、返品対応など、さまざまな問題が出てきます。


今回は、日本企業の米国進出を物流面から支援する株式会社Glowkey代表の関さんをお迎えし、米国における3PLの活用方法やAmazon FBAとの違い、現地在庫へ切り替えるタイミングについて伺いました。


動画で観たい方はこちら↓

 

株式会社Glowkeyとは?

 

株式会社Glowkeyは2011年に創業し、日本企業の米国進出支援を行っている企業です。


ロサンゼルス周辺に物流拠点を構え、3PL(Third Party Logistics)倉庫の運営を中心に、輸入や通関、商品の保管、注文後の出荷まで、米国向け物流を一気通貫でサポートしています。


ロサンゼルスのガーデナとエルセグンドに倉庫を持ち、日本企業がアメリカで商品を販売する際の物流拠点として活用されています。


特に、日本語で相談できる体制が整っているため、初めて米国市場へ進出する企業にとっても利用しやすい点が特徴です。

日系企業が安心して利用できるGlowkeyの3PL「6つの強み」

 

アメリカには数多くの3PL事業者があります。


その中でGlowkeyが強みとしているのが、「日系企業が安心して米国販売を任せられる物流体制」です。


具体的には、大きく6つの特徴があります。


1. 日本人スタッフによる日本語対応

海外の物流会社を利用する際、意外と大きなハードルになるのがコミュニケーションです。

Glowkeyでは現地スタッフと連携しながら、日本語で指示出しや相談、トラブル対応を行うことができます。

物流トラブルが発生した際にも日本語で相談できるため、海外物流に慣れていない企業にとって大きな安心材料になります。


2. LAX・港へのアクセスに優れた立地

物流拠点の立地も大きな特徴です。

ロサンゼルス国際空港(LAX)から車で約15分、ロングビーチ港やロサンゼルス港からもアクセスしやすい位置に倉庫があります。

そのため、日本からコンテナ船で商品を輸送する場合でも、航空便を利用する場合でも対応しやすい環境となっています。


3. WMSによるリアルタイム在庫管理

GlowkeyではWMS(倉庫管理システム)を導入しており、SKU単位で在庫状況や出荷状況をリアルタイムで確認できます。

さらに、ShopifyやAmazon、eBayなどのECチャネルと連携することで、注文情報を倉庫へ連携し、出荷業務を効率化することも可能です。

ECの注文数が増えてくるほど、こうしたシステム連携による自動化は重要になってきます。


4. 米国内配送コストを抑えやすい

Glowkeyでは複数の荷物をまとめて配送会社と交渉することで、米国内の配送費を抑えています。

日本から商品を1件ずつ国際配送するよりも、商品をまとめてアメリカへ輸送し、現地から配送する方がコストを抑えられるケースがあります。

注文数が増えるほど、この差は大きくなっていきます。


5. 輸入・通関業務までサポート

米国に商品を輸出する場合、物流だけでなく輸入手続きも必要になります。

Glowkeyでは、米国法人を持っていない企業向けの輸入者対応をはじめ、FDA関連の手続きや通関手配など、輸入に関する業務もサポートしています。

単純に「商品を保管して発送する倉庫」というだけではなく、アメリカへの輸入から販売までをまとめて相談できることも特徴です。


6. 商品や企業ごとの柔軟な物流対応

3PLの大きなメリットのひとつが、企業ごとの運用に合わせた物流設計ができることです。

Glowkeyでは通常のEC出荷だけでなく、冷蔵・冷凍商品、食品、化粧品、B2B向け出荷などにも対応しています。

また、返品された商品を検品し、必要に応じて簡単な修理を行ったうえで再び販売可能な状態へ戻す、といった対応を行うケースもあるそうです。


企業や商品の特性に合わせて物流オペレーションを設計できることが、3PLならではの強みといえます。

日本発送から現地在庫へ切り替え、物流費を約25%削減

 

実際に3PLを導入したことで、物流コストを削減できた事例もあります。

あるアパレルメーカーでは、月間約350件の注文を日本からDHLで発送していました。

その際の物流費は、月額約11,500ドル。

そこでGlowkeyの米国倉庫へ在庫を移し、現地配送へ切り替えたところ、倉庫費用や米国内配送費を含めても月額約8,650ドルになりました。

結果として、物流費を約25%削減できたといいます。

注文数が少ない段階では日本発送の方がシンプルですが、販売量が増えてくると、現地在庫を持つことで配送コストを抑えられる可能性があります。

現地在庫によって関税負担を抑えられた事例も

 

物流コストだけでなく、関税面でメリットが出るケースもあります。


動画では、販売価格100ドルの商品に25%の関税がかかっていたスポーツメーカーの事例が紹介されました。


従来は販売価格を基準として関税が発生していたため、1商品あたり25ドルの関税負担が発生していました。


一方で、物流・輸入の方法を見直し、現地倉庫へ先に商品を輸入することで、関税計算のベースとなる金額を見直すことができ、1商品あたりの関税額を大幅に圧縮できたケースがあったといいます。


月間200件規模で計算すると、約4,000ドルの関税削減につながった事例も紹介されました。


その結果、消費者向けの販売価格を抑えることができ、購入率の改善にもつながったそうです。


※関税や輸入価格の取り扱いについては商品や取引条件によって異なるため、実際の運用については通関業者や専門家への確認が必要です。

Amazon FBAと3PLは何が違う?

 

アメリカでEC販売を行う際、もうひとつ代表的な物流手段がAmazon FBAです。


FBAとは「Fulfillment by Amazon」の略で、Amazonの倉庫へ商品を預けることで、商品の保管から注文後の出荷、配送などをAmazonが行ってくれるサービスです。


Amazonは全米に物流ネットワークを持っているため、配送スピードは大きな強みです。


一方で、利用するためにはAmazonが定めた納品ルールや梱包ルール、ラベル、在庫上限などに従う必要があります。


ルールから外れてしまうと、商品を倉庫へ納品できなかったり、追加対応が必要になったりする可能性もあります。


また、長期保管や繁忙期には保管コストが増えるケースもあり、販売量が読みづらい商品では注意が必要です。


Amazon MCFならShopifyの商品も発送できる?

 

Amazonには「MCF(Multi-Channel Fulfillment)」というサービスもあります。


これはFBAに預けている在庫を利用して、Amazon以外のチャネルから入った注文も発送できる仕組みです。


例えばShopifyで注文が入った商品を、FBA在庫から発送することも可能です。


ただし、Amazon内で発生した注文が優先されるため、MCF経由の配送は状況によって時間がかかる場合があります。


また、FBAと在庫上限を共有するため、在庫量によっては納品制限の影響を受けることもあります。


そのため、Amazonの物流インフラを利用できるメリットがある一方で、Amazonのルールや仕組みに依存する点は変わりません。

FBAと3PLは、販売戦略に合わせて使い分ける

 

Amazonを中心に販売していく場合、配送ネットワークに強みを持つFBAは有力な選択肢です。


一方で、ShopifyやeBay、Walmart、B2Bなど複数の販売チャネルを展開したい場合は、3PLを活用することで物流をより柔軟に設計できます。


Glowkeyでは、商品を一度倉庫で受け取り、Amazonの納品ルールに合わせてFBAへ送り込む「FBA納品代行」にも対応しています。


そのため、FBAか3PLかを完全な二者択一で考えるのではなく、自社の販売戦略に合わせて組み合わせることも可能です。

まとめ:米国ECの成長に合わせて物流戦略も見直そう

米国向けECをスタートしたばかりの段階では、日本から商品を直接発送する方法でも十分対応できます。


しかし、注文数や売上が増えてくると、送料・配送日数・返品・関税など、さまざまな物流課題が顕在化します。


そうしたタイミングで検討したいのが、米国内に在庫を持ち、3PLを活用する方法です。


また、Amazonを中心に販売するのであればFBA、自社ECや複数チャネルにも展開するのであれば3PLというように、自社の販売戦略に合わせた物流設計が重要になります。


米国向けECで「売上は伸びているものの物流コストが高い」「Amazon以外の販売チャネルも伸ばしたい」「現地での返品や在庫管理に課題がある」と感じている企業は、一度物流体制そのものを見直してみるのもよいでしょう。


株式会社Glowkeyでは、米国向け商品の輸入から倉庫保管、EC出荷、FBA納品など、米国物流に関する幅広い支援を行っています。


米国進出や物流についてお悩みの方は、ぜひ今回の動画もあわせてご覧ください。

Kai Hayamizu

Kai Hayamizu

Engineer

Turning ideas into code — one line at a time.