ShopifyとChat GPTを連携できるアプリの使い方を解説【Smart Pick】

by GO RIDE

GO RIDE NEWSでは、AIに関連する記事を数多く配信してきましたが、今回の記事はChat GPTをShopifyに導入できるアプリについての解説記事となっております!(Chtat GPTに関してはこちらの記事でも解説しているのでぜひ見てみてください)


Chat GPTは、OpenAIが開発した大型言語モデルで、自然言語処理のタスクを行うことができます。具体的には、文章の生成、翻訳、質問応答、文章の要約などを行うことができ、私たちが日常的に使用している言語を学習し、それを使って会話を行うことができます。


つまりChat GPTはまるで人間かのようにチャットを行えるAIということですね。そしてChat GPTをShopifyに導入するというのは、Chat GPTの力を使ってECサイトを利用する上でのお客様満足度をあげるとも言い換えることができます。


それを実現するアプリが3月にリリースされた商品レコメンドアプリ『SmartPick』です。

今回はSmartPickでできること、そしてSmartPickの使い方を実際の使用画面を見せながら解説をしていきます!


SmartPickとは

SmarPickは株式会社Forestbookが開発したShopifyアプリで、Shopify app store内の公式の説明には


『このアプリは、チャットボットにお客様が質問しAIが適切な回答をするこで、お客様が迅速かつ簡単に商品を見つけるのを助けます。 マーチャントはお客様に商品を提供することができるため、お客様の購入意欲を高めることができ、お客様のニーズに合わせた商品を提供することにより、リピート率が高くなることが期待できます。 さらに、マーチャントは、お客様の購入行動や好みをより深く理解することができます。 これにより、商品ラインナップの改善や、より効果的なマーケティング施策の展開が可能になります。 ECサイトでは、お客様のニーズに合わせた商品の提供が必要不可欠ですが、そのニーズを的確に把握することができないという課題があります。 しかし、このアプリによって、マーチャントはお客様のニーズを正確に把握し、商品を提供することができます。 また、マーチャントが行うカスタマーサポートなどの業務の効率化できることにより、より多くの時間を販売戦略の立案や商品開発に注ぐことができ、ビジネスの成長につながることが期待されます。』(文章そのまま)

と記載されています。


まとめると、SmartpickはChat GPTのAIを搭載したチャットボットがお客さまのチャットに答え、的確な商品をお客様に提示し購買意欲を高め、さらにニーズの把握や、新たなマーケティング施策を実現するアプリです。


ここにも書かれている通りメリットとして

  • ニーズの把握
  • お客様が探している商品に迅速にアクセスできる
  • カスタマーサポートの人件費削減

などがあげられます。


チャットボット自体はすでに一般化してきていますが、従来のチャットボットのクオリティーは人件費の大幅削減につながるほどのクオリティーではありませんでした。しかしGPTを搭載しているチャットボットはクオリティーが何段階も違うので、実際にカスタマーサポートに必要な人数の削減を実現する可能性も大いにあります。


ではそんなSmartPickの利用方法について、ここからは実際の画面を見せながら解説をしていきます。


SmartPickの使い方

まずはSmartPickをShopifyで構築されたストアにインストールしていきます。Shopify app storeでSmartPickと検索をして、SmartPickをダウンロードしてください。

インストール後にShopifyの管理画面から、アプリのセクションに進みSmartPickの設定画面を開いてください。設定画面を開くと上の画像のように、セットアップの手順が表示されます。(表示言語は一番下のセクションで変更できます。)


セットアップの手順は


1. 商品の登録(SmartPickに)

2. APIの設定(AIの返答の調整)

3. テーマエディターからチャットボットをストアに搭載


の3つに分けることができます。


ではまずSmartPickに商品の登録を行なっていきましょう。『特定の商品はチャットボットに提案をして欲しくない!』という場合は、商品を手動で登録していく必要がありますが、そうではない場合は全ての商品を対象にします。


これでファーストステップは終了です!

非常に簡単ですね!


ここからは第二ステップとなるAIの返答の調整を行なっていきます。ここで行う設定は3つです。


  • 言葉遣いや、返答の詳細など、お好みのチャットボットになるように指示を与える
  • お役さまからの質問に対しての返答の長さを決める。(返答が長ければ長いほど利用料金は高くなります。)
  • 返答の多様性を決める。(数値を大きくすればするほど、同じ質問でも異なる回答を生成しやすくなり、結果的に人間らしい返答に見えやすくなります。)

これで基本の設定は終了で、ここからストアにチャットボットを導入していきます。




オンラインストア>テーマ からカスタマイズを選択してください。

セクション追加から、アプリのセクションを開きSmartPickを選択し、ストアで表示されるチャットボットのデザインを決めていきます。

ここでは

  • チャットボットの画像(アバター)
  • 最初にお客様に送られるメッセージ
  • チャットボットの名前

を設定することができます。

実際に設定をし、ストアのデモ画面で確認したところ、このようにGPTモデルで構築されたチャットボットを導入することができました!


ここからは実際にデモ画面でチャットボットに質問をしてみようと思います!(テストでもデポジットは消費されます。)

今回はデモストアに登録されているマグカップを購入することを想定し質問をしてみました。


すると、、、マグカップやタンブラー、ストローなどがございます。と返答が来ました。僕のデモストアには確かにマグカップは登録されていますが、タンブラーやストローは登録されていないので間違った発言をしています。


ここで実験的に、存在しないストローの購入を希望してみました。

その結果、存在しないはずのストローについての細かい要望を尋ねてきたので、黄色のプラスチックストローを希望してみたところ、デスクライトを提案してくれました。

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あれ、全く役に立っていませんね。。。

おそらく商品の情報が足りていなかったことが原因だと思うのですが、存在しない商品を存在すると言ってしまう点にGPTらしさを感じました。


ちなみに先程の文章には続きがあり、商品説明として登録してある文章を使い、購買意欲を上げるような文章をお客様に送っています。

実際に使って感じた弱点

このようにテスト的にSmartPickを導入し運用をしてみた結果、いくつかわかったことがあるので下にまとめます。


良い点

  • チャットボットのデザイン、名前、返答の長さ、言葉遣いなど、カスタムできる点が多い
  • お客様とスムーズに違和感のない会話ができる
  • 商品説明をお客様に送り購買意欲を高めてくれる

悪い点

  • 存在していない商品を存在するかのように話してしまう(タグや、商品説明などを細かく設定することで改善される可能性があります。今回使用したストアの商品は細かい設定がされていなかったので、このような返答になった可能性は高いです。)
  • AIのモデルを変更できない(モデルが二つあり、推奨されている利用料金が安いAIモデルを利用しようとしたが利用ができなかった)
  • 250点以上、商品がある場合は手動で登録が必要

最後に

今回はChatGPTをカスタマーサポートチャットボットとして導入できるアプリSmartPickについて解説をしました。


改善点はありますが、チャットボットとしての精度は従来のものとは比較にならないほど高いので、この先の発展が楽しみです。


GO RIDEではShopifyやデジタルマーケティング、EC事業などを中心に記事を配信しているので、ぜひ他の記事も読んでみてください!

Kento Okada

GO RIDE accounting manager

Friendly, Logical, Fear kills more dreams than Failure

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