ECビジネスモデル比較!単品リピート、総合通販のメリットデメリット

by GO RIDE

「販売商品を定期的に購入してほしい」「単品リピートと総合販売どちらで運営するか決め兼ねている」
こんなことを考えている方も多いことでしょう。定期購入は、ECサイト運営者にとっても期待する効果の一つ。費用と時間を掛けて販売した商品を末永く使ってもらうことで、顧客との信頼関係も構築できます。
そのためには、取り扱う商品に応じた販売方法を明確にする必要があります。今回は単品リピートと総合通販の概要、それぞれのメリットデメリットや成功事例の解説です。

単品リピートと総合通販

単品リピートと総合通販

ここでは、単品リピートと総合通販を解説します。



単品リピート


単品リピートとは、商品数を絞ってリピート購入を展開する販売方法です。

多彩な商品を幅広く展開せず、商品数を絞ることで在庫リスクや運用コストが抑えられるメリットが特徴です。単品リピートの認知度は少しずつ高まっていて、2016年に2,900億円まで拡大しました。単品リピートは自社製品販売が大半で、自社以外の企業商品を仕入れて単品通販を運営するケースはほぼ見かけません。


総合通販


総合通販とは、幅広い商品を取り揃えているECサイト。

一つのジャンルに特化し販売していないので、見込み顧客を属性から予測することは難しいのです。広告や宣伝では、多くのユーザーにアプローチする必要があります。そうしたことから、総合通販はさまざまな商品を販売するので、他の総合通販サイトと商品が被りやすいことがデメリットです。

総合通販は価格競争に巻き込まれやすく、顧客は価格で判断して購入サイトを選択します。このことから、新規顧客を獲得するリピーター率も低い傾向です。


単品リピートと総合通販のメリットデメリット

単品リピートと総合通販のメリットデメリット

ここでは、単品リピートと総合販売のメリットデメリットを解説します。


単品リピート


メリット


単品リピートは、リピート購入が前提の販売方法です。

継続顧客の購入分は事前に売上の予測を立てやすいので、どれくらいの量を生産するのかが明確化されます。生産量が管理しやすくなると、経営の安定にもつながります。単品リピートは自社の製造商品を販売する場合が多く、自社以外には同商品の販売業者は存在しません。そのため、価格競争に巻き込まれにくいことがメリットです。


デメリット


単品リピートは、初期の集客が難しいことがデメリットです。

宣伝や広告などの販促活動で、集客する場合が大半です。販売がある程度軌道に乗ってからは安定しやすいモデルですが、運用初期は広告宣伝のコストに対して売上が伸びにくいので、運営には資本力が求められます。併せて、単品リピートは認知拡大時間が長くなりやすい傾向です。自社製品を販売する単品リピートでは、初期の認知拡大は非常に難しいのです。


総合通販


メリット


総合通販は商品購入の間隔を調整できます。

具体的には、購入商品とは違う商品を次の日に購入する可能性があるためです。単品通販は、化粧品や健康食品などを一度購入すると再度購入されるまで一定の期間が空きます。そのため、顧客が購入商品を使いきるタイミングを見計らってアプローチできるのです。


デメリット


デメリットとしては、総合通販は取り扱い商品数が多いことです。

取扱商品数が増えると総在庫数も多くなるだけではなく、仕入れや保管、商品登録作業や在庫管理などのさまざまなコストも大きくなります。また、総合通販はさまざまな商品を販売するため、他の総合通販サイトと商品が被りやすい点もデメリットと言えます。価格競争に巻き込まれて、顧客は価格を基に購入サイトを選択するので新規顧客獲得率も低い傾向です。


単品リピートと総合通販の成功事例

単品リピートと総合通販の成功事例を紹介します。


単品リピート

ファンケル

ファンケルは、健康食品や化粧品を中心に販売する企業です。

ファンケルは無添加にこだわっていて、オリジナルな付加価値も生み出しています。併せて、公式アプリをリリースしていて、顧客のナーチャリングにも時間を費やしていることも特徴です。

https://www.fancl.co.jp/

ファンケル

ジェイフロンティア

ジェイフロンティアは、ヘルスケア領域に特化した企業です。

単品通販で60億円以上の売上を記録していて、成功要因はキャスティングによるプロモーション活動。その中で注力しているのは、タレントを起用しメディアとコラボレーションさせた施策です。タレントに商品を使ってもらうだけではなく、効果を実感してもらいながら訴求につなげているのです。

サントリーウエルネス

サントリーウエルネスは、健康食品を中心に単品リピートを展開する企業です。

自社で研究施設を設立して、商品開発に注力している点が特徴です。自社でも化粧品を販売していて、美容や健康に関心を持っている顧客を幅広く獲得しています。

https://www.suntory-kenko.com/

サントリーウエルネス

総合通販


楽天市場

楽天市場は、楽天が運営しているECサイトです。

国内最大級のインターネットショッピング関連サービスの一つで、創業以来の中核事業です。楽天市場は書籍や食品、コンサートチケットや保険、不動産など幅広い商品を取り扱っていることが特徴です。

楽天市場

Amazon

1994年に前身となる「Cadabra.com」が誕生して、その後Amazon.comに改名したECサイトです。

「地球上で最も豊富な品揃え」という企業理念がモットーで、世界最大規模の流域面積を持つアマゾン川から社名を採用しています。1995年には書籍販売サイトの正式サービスが開始されて、日本法人のアマゾンジャパンは2000年に設立されました。

Amazon

Yahooショッピング

ソフトバンクグループのZホールディングス(ZHD)が運営しているECサイトです。

「ショッピングモール型」の運用スタイルで、出店数は約87万店以上と国内随一です。楽天市場が約4万7000店なので、まさに桁違いの出店数です。Yahoo!ショッピングは出店時の初期費用や毎月の固定費、売上ロイヤリティが無料です。

Yahooショッピング

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今回は単品リピートと総合通販の違いなどを解説してきました。
ECサイトで取り扱う商品数やジャンルによって、単品リピートまたは総合通販のどちらかを選択する必要があります。「どっちを選択していいかわからない」「運用方法を教えて欲しい」などの不安がありましたら、ぜひGO RIDEへご連絡ください!

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GO RIDEはShopify 公認「Shopify Plus Partner」として、 横浜とLAの2拠点でEC事業を支援するデジタル・クリエイティブハウスです。

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