サブスク解約者を呼び戻す!Go Subでサブスクリプションが解約された後にKlaviyoからクーポンを送信する方法

by Kanayo Uehara

サブスクリプションビジネスにおいて、新規顧客の獲得も重要ですが、既存顧客の維持はさらに重要です。しかし、どれだけ商品やサービスに自信があっても、サブスクリプションの解約は避けられません。

解約理由は様々です。予算の見直し、一時的な使用中断、あるいは単に他のサービスを試してみたいという好奇心かもしれません。重要なのは、一度解約した顧客も「完全に失った顧客」ではなく、「一時的に離れた顧客」と捉えることです。

そこで効果を発揮するのが カムバッククーポン です。解約後に適切なタイミングでクーポンを送ることで、顧客を再び獲得できる可能性が大きく高まります。


この記事では、ShopifyとKlaviyoを活用して、サブスクリプション解約者に自動的にカムバッククーポンを送信する具体的な方法をご紹介します。

Shopify FlowでGo Subが用意しているトリガーを使用し、Klaviyoとシームレスに連携させることで、解約者へのアプローチを自動化し、顧客生涯価値(LTV)を最大化する方法を解説します。


サブスクリプションビジネスの成長には、新規顧客の獲得だけでなく、解約顧客の再獲得も重要な戦略の一つです。この記事を参考に、皆さまのビジネスに最適なカムバックキャンペーンを構築してみてください!


準備するもの・手順

Shopifyディスカウントでクーポンコードを作成

Shopify Flowで解約時に発火するFlowを作成

Klaviyoで自動メール送信のFlow・テンプレートを作成


ここからは詳しくご説明していきます!


Step 1. Shopifyディスカウントでクーポンコードを作成

Go Subでサブスクリプションを解約した方限定のクーポンを作成します。

Shopify>ディスカウントから、ディスカウントを作成をクリック
ディスカウントのタイプは「注文の割引」または「商品の割引」をご選択ください。(商品を限定したい場合のみ商品の割引を選択してください)


クーポンコードに任意のコードを入力、購入タイプは必ず「サブスクリプション」に設定しましょう!

ディスカウントの価格や割引率はご自由に設定してくださいね。


次は重要な設定です。何度も解約→クーポン獲得→割引が続いてしまうとストア運営側からすると困ってしまいますよね。それを避けるため、当該クーポンはお客様1人につき1回のみの使用と限定しておきましょう。

また、「サブスクリプションの最初の決済に制限する」も併せてご設定ください。


ここまででクーポンの設定は完了です!

確実に「サブスクリプションを解約した人のみ」に限定したい場合などは対象者をセグメントで指定することもおすすめです。

次のステップで解約時に顧客タグを付与するアクションをFlowに入れていますので、セグメント作成はそちらを使用してみてください。

Step 2. Shopify Flowで解約時に発火するFlowを作成

お客様がサブスクリプションを解約したタイミングで発火し、Klaviyoに連携するようFlowを設定していきます。


Flowを開き、ワークフローを作成をクリックします。

トリガーの選択でGo Subをクリックし、次に「Customer change the contract status」をクリックします。


アクションの前に、条件を選択します。


条件の設定で、

Contract status次のものと一致する を選択し ContractStausの欄に CANCELLED と入力します。


次にアクションを設定します。

Klaviyoの中からTrack an Eventを選択します。


各種値を入力していきます。

Klaviyo Public API Keyは、入力欄下に記載の通りKlaviyoのアカウント>設定>API Keysで確認することができます。

Event Nameは任意でわかりやすいものを指定してください。この名前はこの後Klaviyoを設定する際に使用します。

そのほか、Customer Email AddressやNameは変数で指定してください。


最後に、サブスクリプションをキャンセルした旨のタグを顧客に追加するアクションを追加し(人ひ、必要であればでOK)ワークフローをオンにします。


以下が今回設定したFlowの全体図です。

Step 3. Klaviyoで自動メール送信のFlow・テンプレートを作成

次に、メール自動配信用のKlaviyoの設定を行っていきます。Klaviyoの管理画面から、Flowsに入りCreate flowでflow作成画面に入ります。

テンプレートから選択する画面が出てきますが、今回はBuild your ownでまっさらな状態から作成していきます。

トリガーの設定でYour metricsを選択し、Shopifyの中からStep2で設定したイベント名を探します。もし見つからない場合は、一度Step2のflowが通るようにサブスクリプション契約→キャンセルしてみてくださいね。


そのあとはメール送信までの待ち時間を挿入したり、実際に送信するメールを作成し、設定してください。


今回、サンプルのため大変簡易なメールテンプレートを作成していますが、皆さまのストアに合わせたテンプレートでぜひ素敵なメールを作成してくださいね。


クーポンコードをメールに記載することをお忘れなく!!


Shopifyディスカウントのページから取得できるクーポン適用のためのURLをボタンの遷移先に設定し、お客様がボタンをクリックすると自動でチェックアウト画面にてクーポンが適用されるように設定することもできます。

ぜひいろいろ試してみてくださいね。

おまけ① 一度カムバッククーポンを使用した人にはメールを送らないように設定する方法

カムバッククーポンのメールを送信後、そのクーポンを使用した人には今後メールを送らないように設定します。

Shopifyのディスカウント設定で「お客様1人につき1回のみの使用」と限定しているため、メール自体も送信されないように設定しておいた方がベターです。

そのための追加手順をご説明します。


Shopify Flowでクーポンを使用した人にタグをつける

以下のFlowを設定しておきましょう。そうすると、オーダーが作成された際に対象のクーポン(今回の場合はShopifyディスカウントで設定したCOMEBACK)を使用した場合のみ顧客に「comeback-coupon-used」というタグを付与します。

Klaviyoのトリガーで対象タグのある顧客を除外する

Step 3のKlaviyoトリガー設定で、Subscription Cancelledのイベントが発生した時という設定を行いました。ここではそのトリガーにフィルターを加え、上記の「comeback-coupon-used」というタグがついている顧客にはメールを送信しないように設定します。

KlaviyoのFlowで設定しているトリガーを選択し、Profile filtersのAddを開きます。

以下のように設定することで、 Shopifyタグに対象のもの(comeback-coupon-used)が含まれていない人のみをフィルター します。

その後、フィルターを保存し、Flowも更新しておいてくださいね。

おまけ② Shopify Emailでも大丈夫!

今回はKlaviyoを用いてご説明しましたが、Shopify Emailでも同様のメール送信が可能です。Klaviyoは契約していないがShopify Emailなら使っているというマーチャント様も同じようにカムバッククーポンを送信することは可能です。その場合のフィルター設定などはそのままShopify Flowで行うことができますので、ぜひやってみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?今回はShopifyでサブスクリプション販売を行っているマーチャント様向けに、Shopify FlowとKlaviyoを連携させて解約者に自動的にカムバッククーポンを送信する方法をご紹介しました。

解約は必ずしも永遠のさよならではありません。カムバッククーポンの適切な利用で再度お客様を呼び戻せる可能性が高くなります!


重要なのは、単にクーポンを送るだけでなく、解約理由を理解し、お客様のニーズに合わせたパーソナライズされたアプローチを心がけることです。

サブスクリプションビジネスの成功には、新規顧客の獲得と同様に、解約顧客の再獲得も重要な戦略です。ぜひこの記事を参考に、あなたのビジネスに最適なカムバックキャンペーンを構築してみてくださいね。


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Kanayo Uehara

GO RIDE Engineer

Fukuoka -> Yokohama -> Vancouver, Canada

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