【Shopify Plus】セール運用を自動化!「Launchpad」でのテーマ・価格変更の予約設定と注意点
大規模なセールやキャンペーンの開始時、「深夜0時に手動でサイトのデザインを切り替える」「価格を変更する」といった作業に追われていませんか?
Shopify Plus限定で使用できる拡張アプリ「Launchpad」を活用すれば、これらの作業を事前にスケジューリングし、完全に自動化することが可能です。
本記事では、Launchpadを使って「テーマの切り替え」と「商品価格の変更(セール価格適用)」を自動化する具体的な設定手順を解説します。
また、運用時の失敗を防ぐために知っておくべき「複数イベントの同時設定不可」という仕様や、「価格設定時の推奨事項(端数対策)」といった重要な注意点についても詳しくご紹介します。
Table of contents
Launchpadとは?

Launchpadは、フラッシュセールや製品の発売イベントなどを計画・自動化するためのShopify Plus専用アプリです。
イベントの開始・終了時刻に合わせて、以下の操作を自動で実行できます。
・販売価格の変更
・テーマの切り替え(特設ページのデザイン公開など)
・商品公開のタイミング制御
・スクリプト(Shopify Scripts)の有効化
今回は、特に利用頻度の高い「テーマの切り替え」と「商品価格の変更」の設定方法をご紹介します!
設定①:テーマの切り替えをスケジューリングする
セール期間中だけトップページのデザインを変えたり、特定のバナーを表示させたい場合に有効な設定です。
<設定手順>
①Launchpadアプリを開き、画面右上の「イベントを作成する」をクリックします。
②イベント設定画面が開いたら、「テーマ」の項目へ進みます。
③「テーマの切り替えを有効にする」にチェックを入れます。
④以下の2つを選択します。
イベント中のテーマ: セール期間中に表示させたいテーマ
イベント後のテーマ: セール終了後に戻したいテーマ

これで、指定した開始日時になると自動的にサイトのテーマが切り替わり、終了日時になると元のテーマに戻ります。
設定②:商品価格の切り替えを設定する
特定の商品やコレクションに対して、期間限定のセール価格を適用する方法です。
<設定手順>
①イベント設定画面にて、「ディスカウント」の項目へ進みます。
②「商品とコレクションにディスカウントを適用する」にチェックを入れます。
③「商品を追加する」(またはコレクションを追加する)をクリックし、セール対象にしたい商品を選択します。
④追加した商品のセール価格を設定します。

価格の設定方法は「パーセンテージ(例:20%OFF)」と「固定価格(例:¥1,000)」から選べます。
※注意点※
パーセンテージで設定すると、計算結果に小数点以下の端数が出てしまう可能性があります。(例:¥1,050の30%OFFなど)。
予期せぬ価格表示を防ぐため、可能な限り明確な金額を指定できる固定価格の方をおすすめいたします。
最後に、画面下部の「終了日」にてセールの終了日時を設定し、保存すれば完了です。
設定前に必ず確認したい「注意事項」
Launchpadは自動化できるアプリとして便利ですが、仕様を理解していないと「設定が反映されない」「価格がおかしい」といったトラブルにつながります。
そのため、以下の2点は事前に押さえておく必要があります。
注意事項①:イベントは同時に複数有効にできません
Launchpadの仕様上、重複する期間に複数のイベントを実行することはできません。
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× 失敗例:
イベントA(テーマ切り替え用):12月1日〜3日
イベントB(価格変更用):12月1日〜3日
→ これらは同時刻に動かせないためエラーとなります。
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〇 正解例:
イベントA(テーマ切り替え + 価格変更):12月1日〜3日
テーマ切り替えと価格変更を同時に行いたい場合は、1つのイベント設定画面の中で、テーマとディスカウントの両方を設定する必要がございます。
注意事項②:パーセンテージ設定時の端数処理
どうしてもパーセンテージ(%)で割引設定を行う必要がある場合、計算結果に端数が出ると「切り捨て」になります。
1円単位のズレが問題になる可能性があるため、やはりできる限りは「固定価格」での入力をおすすめします。
まとめ
ご紹介したLaunchpadを使いこなせば、セール開始時の深夜待機や、終了時の戻し忘れといったセール時などの忙しい時期に起きがちな問題の改善が可能です。
今年のBFCMセールは終盤かと思いますが、次回のセールからぜひ自動化を取り入れてみてください!