【フロー構築】Klaviyoで「ブラウザ落ちメール」の設定に必要な事前知識について
皆さんは「ブラウザ落ちメール」は設定してますか?
先月Klaviyoのフロー構築の基本について記事を公開しました。
この記事では、その中で、ECサイトの売上UPに強力なKlaviyoの「ブラウザ落ちメール」にフォーカスして解説します!
この機能はShopify Emailにはない機能で、Klaviyoならではの機能です。
ただし、この機能を使うにはちょっとした事前知識が必要です。
Klaviyoの埋め込みがちゃんとされているかに加えて、お客様が「あなたを知っている(識別されたプロフィール)」状態でないとメールが送信されません。
本記事を読むことで、そういった必須条件をクリアにすることが可能です!
Table of contents
「ブラウザ落ちメール」とは?
商品ページやカテゴリページを閲覧したが、カートに入れずにサイトから離脱したユーザーを対象としたリカバリーメールです。ブラウザ落ちメールはカゴ落ちする前の段階、「商品に興味を持ったが、まだカートに入れる段階に進んでいない」見込み客にアプローチできる施策です。
KlaviyoとShopify Emailの違い
ブラウザ落ちメールは、Shopify Emailの標準機能では実現できません。
Shopify Emailは基本的には、「カートに入れた後」のチェックアウト離脱を対象とするのに対し、Klaviyoはサイト上の詳細な行動(商品閲覧など)をトリガーにできるため、カゴ落ちする前の段階で離脱した広範な見込み客にアプローチし、売上回復を図ることが可能です!
そのため、この機能は、Klaviyoならではの機能となります。
ブラウザ落ちフローを開始するための2つの必須条件
Klaviyoでブラウザ落ちフローを構築する際、メールが確実に配信されるためには、以下の2つの大きな条件が揃っている必要があります。
1. テーマでアプリの埋め込みが有効になっていること
ブラウザ落ちの行動を正確に追跡するために、Shopifyのテーマには、Klaviyoのトラッキング用JavaScript(スニペット)が正しく埋め込まれ、有効になっている必要があります。
テーマの埋め込み箇所の画像
これにより、Klaviyoがユーザーの「Viewed Product(商品を閲覧した)」というイベントを正確に検知できるようになります。
2. Klaviyo上で「識別されたプロフィール(Identified Profile)」である必要あり
Klaviyoは、誰がその行動を取ったかを特定できなければ、メールを送ることができません。
そのため、ブラウザ落ちの行動を検知したユーザーが、Klaviyo上で「識別されたプロフィール (Identified Profile)」として紐付けられている必要があります。
「識別されたプロフィール」とは、Klaviyoにメールアドレスを教えたことがある人を指します。
具体的には、以下のいずれかの条件を満たしたことのあるユーザーが対象となります。
Klaviyoのリストに登録されている(フォームやポップアップから登録)。
サイトでログインしたことがある。
サイトで購入手続きを完了したことがある(チェックアウト画面でメールアドレスを入力した)。
過去にKlaviyoからのメールを開封・クリックしたことがある。
これらの条件が揃っている場合に、Klaviyoは「〇〇というメールアドレスの人が、△△という商品を閲覧した」と認識し、ブラウザ落ちフローのトリガーを開始できます。
この2つの条件を理解し、特に「識別されたプロフィール」の概念を正確に把握しておくことが、Klaviyoでブラウザ落ちリカバリーメールを送信するための必須の事前準備となります。
まとめ
Shopify標準では不可能だった「ブラウザ落ち」のリカバリーは、Klaviyoの高度なトラッキングとフロー機能によって実現が可能です!
また、配信に特に重要なのは、メールが届くための「識別されたプロフィール」と「トラッキングの埋め込み」という2つの条件です。
これらの事前準備を確実に行い、カゴ落ち前の広範な見込み客をフォローする自動化フローを、構築してみてください!
