【Klaviyo】成果を最大化する自動配信メールの基本と設定
ECの売上向上に不可欠な自動配信メール。
本記事は、Klaviyoで設定する、ウェルカム、カゴ落ち、購入後フォローといった必須Flowの基本構造から、売上を左右するタイミングやコンテンツ内容に特化して解説します!
「カゴ落ちメールは何通、何時間後に送るべきか?」「休眠顧客の掘り起こしに最適なトリガーは?」
これら疑問に答えつつ、Klaviyoの「トリガー」「フィルター」「アクション」機能を使った、パーソナライズされた設定手順をご紹介します。
Klaviyoは導入しているが活用できていない方や、どんな設定が効果的なの?といったお悩みをお持ちの方など、是非参考にしてみてください!
Table of contents
Klaviyoについて

Klaviyoは、主にEC事業者に特化した強力なメール・SMSマーケティング自動化プラットフォームです。
単なるメルマガ配信ツールではなく、顧客の行動データ(購入履歴、サイト閲覧、カート落ちなど)をリアルタイムで取得・統合し、そのデータに基づいて「誰に」「いつ」「どんな内容」のメッセージを送るかを自動で最適化することができます。
Klaviyoの初期設定については、以下の記事で紹介しておりますので、詳しく知りたい方は是非ご確認ください!
効果的なフローの設定について
ECサイトで売上を上げる施策で、以下のオートメーションメールは必須の設定です。
1. ウェルカム・フロー (Welcome Series)
2. カゴ落ちメール (Abandoned Cart)
3. 注文確認・サンクスメール (Order Confirmation)
4. ブラウザ落ちメール (Browse Abandonment)
ここからは、各オートメーションの効果的な設定についてご説明します。
1. ウェルカム・フロー (Welcome Series)

こちらのフロー設定は、新規でメールリストに登録したときをトリガーに発火する設定です。
ブランドへの関心が高いうちに信頼関係を築き、初回購入を促す目的があります。
効果的なタイミング:
1通目を即時~数分以内、その後、2日~3日おいてから2通目のメールを配信。
効果的な内容:
おすすめ商品の表示や、まだ取り扱い商品に詳しくない方向けに、商品詳細ページへの導線を配置。
2. カゴ落ちメール (Abandoned Cart)

こちらのフロー設定は、顧客が商品をカートに入れたまま購入せず離脱したときに発火します。
離脱した後も商品を忘れさせず、購入を完了させることを目的としています。
こちらのフローはECの売上に最も直結するフローです!
効果的なタイミング:
1通目を離脱から3時間後、その後、2日〜3日後に2通目のメールを配信。
効果的な内容:
カートに直接戻るリンクの配置はもちろんですが、商品レビューの表示、もしくは商品レビューページへの導線の配置も購入の後押しになります。
3. 注文確認・サンクスメール (Order Confirmation)

こちらのフロー設定は、顧客が商品を購入した際に発火します。
注文が正しく完了したことを通知し、次の購入へと繋げるためのブランド体験の向上を目的としています。
効果的なタイミング:
1回目を即時送信、2回目を3日〜7日後に配信。
効果的な内容:
1通目はその他のおすすめ商品や、商品の使用方法を掲載、2通目は商品を使用したと考えられるタイミングでレビュー依頼を掲載。
4. ブラウザ落ちメール (Browse Abandonment)

こちらのフロー設定は、顧客が特定の商品ページやカテゴリーページを閲覧したものの、カートに商品を追加することなくサイトを離脱した際に発火します。
顧客の購買意欲がまだあるうちに、興味を持った商品をリマインドし、サイトへの再訪問を促す目的があります。
効果的なタイミング:
1回目は早めのタイミングで、2時間後に配信、2回目はリマインドを目的とするため、2日後に配信
効果的な内容:
おすすめ商品の表示や、NEWSなどの興味関心を惹きつけるコンテンツの掲載
共通して効果的なタイミングについて
メールを送るタイミングについて記載してきましたが、送信時間も開封率を左右する重要な設定となります。
例えば、企業がターゲットとなる場合の多くは、平日の午前中に送信すると開封率が上がる傾向にあります。
実際に、弊社のメルマガは平日の9:30AMに配信するようにしています。
また、BtoC向けの商品販売などでしたら、平日の午後や休日に配信した方が開封率が上がってくる傾向になります。
上記のことから、配信する時間についてもターゲットごとに変えていく必要があります。
まとめ
フロー設定において合わせて重要なのは、「誰に(セグメント)」「何を(コンテンツ)」「いつ(タイミング)」送るかの3要素です。
購買意欲の高い顧客を呼び戻す「カゴ落ちメール」
初回の関係性を築く「ウェルカムメール」
満足度が高いうちにリピートを促す「レビュー依頼(2回目のサンキューメール)」
これらのFlowは、Klaviyoを使えば簡単に設定が可能です。
本記事で挙げたフローのタイミングは、一部の指標となりますが、実際に設定いただく際は、A/Bテストをおこなっていただくなどして、ストアにあった最適を見つけていただくことも重要となります。
是非参考にしながら、Klaviyo Flowを最適化し、安定的な収益の最大化を目指していただければと思います!