Shopify Email vs Klaviyo 徹底比較【2025年最新版】| ECの成長フェーズ別・最適なメールマーケティングツールの選び方
この記事は、Shopifyストアを運営する方々が、 Shopify Emailと Klaviyoの機能差を深く理解し、自社に 最適なメールマーケティングツールを選択するのに役立ててくれたら嬉しいです。
目次
はじめに:なぜメールマーケティングが重要か
ECサイトの売上を最大化するには、既存顧客の育成(エンゲージメント向上)とリピート購入の促進が不可欠です。その核となるのが Eメールマーケティングです。
Shopifyストアでは、標準機能に近い「Shopify Email」と、より高度な機能を持つ「Klaviyo」が主要な選択肢となります。貴社の事業規模やマーケティング戦略に合わせて、最適なツールを見つけましょう。
徹底比較:機能・トリガー・料金
Shopify EmailとKlaviyoのトリガー比較
メールマーケティングの成否を分けるのが、顧客の行動を検知してメールを自動送信する トリガー機能です。
Shopify Email
基本的なトリガーのみ対応 EX:カート放棄、購入完了など
※ Shopify Flow には多数のトリガーが用意されており(参考: Shopify Flowのトリガー)、Klaviyoに近い自動化も可能ですが、設定は複雑になる場合があります。-
Klaviyo
EX:
顧客の詳細な行動に基づく高度なトリガー設定が可能です。
① 商品閲覧ベース
特定の商品を複数回閲覧した顧客に、自動でレビューやコーデ紹介メールを送信
② 再入荷通知
登録済み顧客に在庫復活時メールを自動送信
③ 価格変更通知
お気に入り商品が値下げされた際に通知
④ 低在庫通知
閲覧やカート投入経験のある顧客に「残りわずか」のアラート送信 など
料金比較
コストを抑えたい小規模な事業や、配信数がまだ少ない場合は Shopify Emailに大きなアドバンテージがあります。一方、成長に伴い配信数が増える場合は、Klaviyoのカスタム料金も視野に入ってきます。
Shopify Email
毎月10,000通まで無料。10,000通を超えた分は1,000通単位で従量課金制となり、300,000通までは追加メール1,000通につき1ドルの費用がかかります。Klaviyo
毎月250通まで無料。そこからはメール数やSMSの数などの組み合わせによってカスタム料金システム。
EX:毎月20,000通のメールを送信したい場合
◾️Shopify Email:10ドル
◾️Klaviyo:以下Pricing for Klaviyoより参照
Shopify Emailについて
「シンプル・低コスト・Shopifyとの統合性」を求めるなら
主な特徴
シンプルなデザイン作成:
直感的なエディターで、誰でも簡単にブランドに合ったメールを作成できます。基本的なセグメント配信:
顧客リスト(タグ・国・購入履歴など)を基にした絞り込み配信が可能です。自動フォローメール:
初回購入顧客へのお礼メールや、カゴ落ち顧客へのリマインドメールなど、 オートメーションの設定が可能です。Shopify管理画面から操作:
外部アプリを使わず、Shopifyの管理画面上で直接メール配信を実行できます。
標準テンプレートの例
カゴ落ちメール:
カートに商品を追加したものの、チェックアウトに進まなかったお客様にリマインドメールを送信。チェックアウト離脱メール:
チェックアウトまで進んだものの、注文を行わなかったお客様に購入完了を促すメールを送信。-
購入後のサンキューメール:
初回と2回目の購入後に異なるサンキューメールを自動で送信。
Klaviyoについて
「本格的な顧客育成・売上最大化」を目指すなら
主な特徴
ECサイトとの高い統合性:
Shopifyなど主要プラットフォームとシームレスに連携します。顧客データの高度な活用:
購買履歴・閲覧履歴・属性を分析し、 自動で精緻なセグメント生成が可能です。パーソナライズ配信:
顧客ごとに最適化されたEメールやSMSを自動配信します。
※Klaviyo SMSは一部の国ではご利用いただけません。
SMSが利用可能な国をチェック>>自動化ワークフロー:
カート放棄、購入後フォロー、リピート促進などを マルチステップで複雑に自動化できます。外部サービス連携:
SNS広告・レビューアプリ・ロイヤリティプログラムなどと幅広く連動します。
Klaviyoにしかない強み
1. 詳細な分析・レポート
EメールやSMSキャンペーンの 売上貢献度(CVR)までリアルタイム追跡。マーケティング活動のROI(投資対効果)評価や次の施策改善に直結します。特定の指標にフォーカスした カスタムレポートの作成も可能です。
2. Eメール×SMSの統合マーケティング
顧客行動データを活用し、適切なタイミングで顧客にリマインダーやプロモーションを知らせるなど、 複数チャネルで最適なメッセージを自動配信できます(Klaviyo SMSは一部の国で利用可能)。
3. 高度なセグメンテーション
顧客データを多角的に組み合わせ、精緻なグループを生成できます。
LTV(顧客生涯価値)に基づくセグメント:
「過去12ヶ月間に最も多く購入した顧客」や「最もLTVが高い顧客」に対して、特別割引や先行販売の案内を送る。エンゲージメントベースに基づくセグメント:
「メールを3ヶ月間開封していない顧客」をセグメント化し、再エンゲージメントを促すキャンペーンを行う。複数の行動データを組み合わせたセグメント:
「過去30日以内に購入し、かつメルマガを2回以上開封しているが、特定のキャンペーンメールはクリックしていない顧客」など、よりパーソナライズされたメッセージを送る。
4. マルチステップとA/B Test
KlaviyoのFlow(自動化ワークフロー)は、複数のステップと条件分岐を持つことが可能です。
動的なフローのステップ:
最初のメール送信後、顧客が開封したか、リンクをクリックしたかによって、 次に送るメールの内容やタイミングを自動で変更します。A/Bテストの組み込み:
同じフロー内で、件名、コンテンツ、送信時間などをA/Bテストし、 パフォーマンスを自動で最適化します。
拡張機能(追加料金)
レビュー機能:
Klaviyo Reviewsは、電子メールまたはSMSを通じて対象となる顧客にレビューを自動的にリクエストできます。-
カスタマーサポート:
Customer Hubでは、チャットのシナリオ設定やAI機能による回答提案、オーダー情報に基づいた返品自動化など、サポート対応を効率化できます。
ダッシュボードと操作
Shopify Email
シンプルで直感的なカスタマイズ画面で、セクションを追加していくだけですぐに作成が可能です。
配信ごとの 開封率・クリック率・配信数を確認できます。Shopify管理画面から直接操作でき、簡単に配信状況をチェック可能です。
Klaviyo
直感的なUIで、より高度なカスタマイズもドラック&ドロップで作成が可能です。
配信ごとの開封率・クリック率・売上貢献を確認できるのはもちろん、業界ベンチマークと比較して改善点を把握したり、セグメントごとの顧客増減を可視化、キャンペーン分析もダッシュボードで行うことが可能です。
まとめ:各ツールの活用法と結論
各ツールの活用法
Shopify Email
- 小規模・シンプルな配信に適しており、コストを抑えたい場合に有効。
- 20,000プロファイル未満のECやSmall Businessには十分な機能です。
Klaviyo
- 本格的な顧客育成・売上最大化を目指す場合に必須ツール。
- Mid〜Enterprise規模の事業に推奨。
- デザイン性、トリガー設定の種類、売上分析などにおいて優れています。
結論
現在の事業フェーズとマーケティング戦略に応じて、以下のように選択するのが最適です。
初期段階(コスト優先・機能シンプルでOK):
まずは Shopify Emailから始める。-
成長フェーズ(LTV向上・リピート率改善が急務):
より高度な顧客データを活用し、パーソナライズや自動化の幅を広げたい場合は、Klaviyoの導入を推奨いたします。
GO RIDEでは、Klaviyoのフロー構築から運用サポートまで、貴社の売上最大化に向けたサポートを行っております。気になる方は是非、お気軽にお問い合わせください。
※導入には別途費用が発生いたします。詳しくはお問い合わせください。