Shopifyテーマ開発初心者がつまずく10の落とし穴とその対処法
皆様こんにちは!
GO RIDE エンジニアのKaiと申します!
「よーし、自分だけのShopifyストア作るぞ!」とテーマ開発にチャレンジ!…したのはいいけど、専門用語や黒い画面に心が折れそう…なんてこと、ありませんか?
大丈夫!みんなが通る道です。
ここでは、初心者がつまずきやすい10個のポイントと解決策でご紹介します!
目次
01黒い画面(CLI)がこわい!環境構築でフリーズ…
テーマ開発の最初の関門が、自分のパソコンで開発の準備をすること。特に「Shopify CLI」っていう、黒い画面にコマンドを打ち込む作業で「???」となりがちです。
抜け出し方
- 公式ガイドを写経するつもりで: Shopifyの公式マニュアルは最高の教科書。焦らず、書いてある通りに一つずつコマンドを打ち込んでみましょう。
- エラーが出たら、まず検索!: 赤い文字でエラーが出てもパニックにならないで!その文章をまるっとコピーしてGoogle先生に聞けば、大抵のヒントが見つかります。
02Liquidって何?「データないよ!」エラーに悩む
Shopifyのテーマは「Liquid」という専用言語でできています。これが独特で、その商品データがないと「Undefined」と怒られちゃいます。
抜け出し方
- 「もし中身があったら表示して」とおまじない: `if`文で存在確認するクセをつけましょう。これだけでエラーが激減します。
{% if product.title %} ... {% endif %}
- 「なかったらコレ表示しといて」と保険をかける: `default`フィルターを使えば、もしデータが空っぽでも代わりの文字を表示できます。
{{ product.title | default: "商品名なし" }}
03CSSやJavaScriptがうまく動かない!
「書いたはずなのに反映されない!」「アプリを入れたらデザインが崩れた!」なんてトラブルは日常茶飯事です。
抜け出し方
- Shopifyのお作法で読み込む: CSSやJSファイルを読み込むときは、必ず`asset_url`を付けましょう。
{{ 'style.css' | asset_url | stylesheet_tag }}
- コードに「縄張り」を作る: 他のアプリのコードとケンカしないように、自分の書いたJavaScriptは即時実行関数などで囲って独立させましょう。
04セクション?ブロック?レゴの組み立て方がわからない
今のShopifyテーマは、「セクション」や「ブロック」というパーツを組み合わせてページを作ります。この仕組みに慣れるまで少し時間がかかります。
抜け出し方
- お手本テーマDawn分解してみる: Shopifyが用意してくれている「Dawn」をテーマは、最高の見本です。コードを覗いて真似してみましょう。
- 超シンプルなパーツから自作してみる: まずは「見出しと文章だけ」みたいな簡単なセクションを作ってみるのが、理解への一番の近道です。
05画像が重くてサイトがカクカク…
キレイな写真をそのまま載せたら、サイトの表示がめちゃくちゃ遅くなった…というのは、本当によくある失敗。お客さんを待たせるのはNGですよね。
抜け出し方
- 写真のサイズを自動で変えてくれる魔法を使う: Liquidの`img_url`フィルターを使えば、Shopifyが自動でちょうどいいサイズの画像を用意してくれます。
<img src="{{ image | img_url: '450x450' }}">
- 画像の遅延読み込み(Lazy Loading): `loading="lazy"`という一文を`<img>`タグに入れるだけでOK。ページの表示が速くなります。
06「直接書き込み」で後から修正が大変!
テーマの中に、URLやテキストを直接書き込む「ハードコーディング」。後で修正箇所を探すのが大変になります。
抜け出し方
- 管理画面から変えられるようにする: URLは`routes`オブジェクトから、繰り返し使うテキストは設定ファイルから呼び出しましょう。コードを触らずに管理画面から簡単に修正できます。
07GitHub連携で迷子になる
コードの「セーブポイント」を作れるGitHubは超便利ですが、Shopifyとの連携設定で迷子になりがち。
抜け出し方
- Shopify公式の連携機能を使う: ボタン操作で開発テーマと本番テーマを安全に管理できます。
- 基本のコマンドだけ覚える: まずは`git commit`(セーブ)と`git push`(アップロード)だけ覚えればOK!
08アプリを入れたらデザインが崩壊!
新しいアプリを入れたら、なぜかデザインが崩れたり、ボタンが効かなくなったり…なんてことも。
抜け出し方
- 「試着用」のテーマを用意する: 新しいアプリを試すときは、必ず今のテーマをコピー(複製)してから!問題が起きても、すぐに元に戻せます。
- ブラウザの「探偵ツール」で犯人探し: デベロッパーツールを使えば、どのCSSやJavaScriptが悪さをしているのかヒントが見つかります。
09エラーの直し方がわからず、時間だけが過ぎていく…
何か問題が起きたとき、原因を突き止める「デバッグ」。ひたすらconsole.logを書いて探す…なんて不毛な時間を過ごしていませんか?
抜け出し方
- 中身を全部見せてくれる魔法の呪文: `json`フィルターを使うと、データの中身を全部ぶちまけてくれます。「どんなデータが使えるんだっけ?」と確認したい時に最強です。
- Shopify先生の自動チェック機能: `shopify theme check`コマンドを実行すると、テーマの間違っている箇所や改善点を自動で教えてくれます。
10PCではキレイなのに、スマホで見たらグチャグチャ…
開発中はPC画面での確認に終始してしまい、モバイルでの表示崩れや使いにくさを見過ごしがちです。
抜け出し方
- 常に「スマホ最優先」で考える: 開発中は、常にブラウザの表示をスマホサイズにして確認するクセをつけましょう。
- 画面サイズに合わせて見た目を変えるテクニックを学ぶ: CSSのメディアクエリ(`@media`)は、レスポンシブデザインの必須知識です。
まとめ:成功への3つの鍵 🔑

Shopifyテーマ開発をスムーズに進めるには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。
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Shopifyのルールを理解する
Liquidの書き方、セクションでのコンポーネント作成、Shopify CLIを使った開発フローなど、まずはShopifyが用意した仕組みに慣れることが成功への一番の近道です。
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守りの姿勢で開発する
データが存在しない場合や、アプリが干渉してくる可能性を常に考え、エラーが起きにくいコードを書くことが重要です。
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使う人のことを常に考える
サイトを訪れるお客様(表示速度やスマホでの見やすさ)と、ストアを運営する人(管理画面での更新のしやすさ)の両方を意識することで、本当に価値のあるテーマが完成します。
今回紹介した「落とし穴」は、乗り越えればあなたを成長させてくれる貴重な経験になります。 失敗を恐れずに、楽しみながら開発を進めていきましょう!✨