ShopifyでBtoBのECサイトを作るには?

by Tomoe Onishi

BtoBのECサイトとは?

日本国内のEC化率が向上している中で、BtoB(企業間取引)向けECサイトの規模も年々増加しており、弊社でもご相談をいただく機会が増えてきてきます。

企業間取引のデジタル化によってコスト改善、業務効率の向上もはかれるため、新規導入もしくはリプレイスを検討されている事業者様も多くいらっしゃるかと思います。

今回はShopifyを使用してBtoBサイトを構築する方法を、事例と併せてご紹介します。

1.Shopifyアプリを使用する


Bold Custom Pricing: Wholesale


Bold Custom Pricing: Wholesaleは、ShopifyストアでBtoB向けのカスタム価格設定を行うことができるShopifyアプリです。


Plusプランを使用していなくても、BtoBサイトの構築をする事ができます。

Bold Custom Pricing: Wholesaleの機能と費用

  • グループ、会員ランク別価格
  • カスタム価格設定、数量割引
  • 特定の商品やカテゴリーに対する価格設定
  • 無制限のユーザー分類タグ設置
  • 複数のユーザーグループ作成グループごとの商品割引
  • グループごとの商品販売非表示
  • ユーザーのグループ変更をタグで変更

    などが可能です。これにより、B2B向けに卸売価格ての販売、会員ランク別に特別な価格を設定することができます。

Bold Custom Pricing: Wholesaleのインストール方法

Shopifyアプリストアから対象のアプリをご選択ください。

ストアにインストールが完了すると、アプリの管理画面が表示されます。

※テーマアップデートの画面が表示される場合は、適宜アップデートを行ってください。
※14日間の無料トライアルでお試しいただけます。

顧客グループや会員ランクの設定方法

アプリのメニューから「Manage Tags」をクリックし、グループの作成画面に移動したら、「ADD TAG」ボタンをクリックします。

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設定項目を適宜入力します。
下記は「取引先グループA」に対し上代(定価)の4掛けで卸し、対象は「サイト内の全商品」という設定にしています。


Tag:会員グループ、ランク名称(グループ名、Gold、など)
Discount :割引率
Tax:消費税の有無
Auto tag by:自動でユーザータグ付けを行う場合は選択(上位プランのみ)
Description:管理上の説明
Apply discount storewide:ストア全体に割引を適用する場合はチェック


※ユーザーのタグ付けは顧客管理において非常に便利ですが、Shopifyフロー機能でも設定することが可能です。
スタンダード、プレミアム、またはShopify Plusのプランをご利用の事業者様が利用できるため、以下もぜひご参照ください。

Shopify Flow設定方法について解説! 

設定が完了したら「SAVE」ボタンで保存してください。
他のグループや会員ランクも必要な場合、同様の方法で作成を進めます。

会員グループと顧客情報を紐付ける

会員グループを作成したら、顧客情報との紐付けを行います。

Shopifyの管理画面で「顧客管理」に移動し、会員グループタグを付与したい顧客情報ページを開きます。
「タグ」欄に、先程作成した会員グループの「Tagの名称」を追してください。
※大文字、小文字も区別されるので、必ず完全一致の名称で登録してください。

以上でグループと顧客情報の紐付けは完了です。
ユーザーがタグを付与した会員情報でログインすると、商品価格が指定の割引率で表示されます。
取引先グループ別以外にも、会員ランクを設計し、ロイヤルカスタマー向けに特別価格の提供にも利用できます。

2.Shopify B2Bを使用する


Shopify B2Bとは?


Shopify B2Bとは、Shopifyを使用してビジネス間の取引を行うための機能を提供するサービスです。Shopifyの機能で、前述のアプリ同等のB2Bサイトを構築することが可能です。


Shopify B2Bの注意点


現状Shopify B2Bには使用できるプランの制限があり、Shopifyのエンタープライズプランである「Shopify Plus」をご契約されているストアのみが利用できる機能となっています。

参考記事:
Shopify Plusにするメリットとは?通常プランとの違いを解説

Plusプランをご利用、検討されていない事業者様は、アプリでの実装をご参照いただければと思います。


まとめ

企業間取引のDX化も加速している昨今、ECプラットフォームをカスタマイズすることで、開発・ランニングコストを抑えた形でのBtoB型ECの導入が実現可能です。

私がアパレルメーカー勤務だった時代にこのソリューションがあれば、すぐに実装を進めていたのにと少し悔しい気持ちです笑

弊社ではBtoB 、BtoC双方のEC構築支援、運用支援を行っております。
お困りのことがあればぜひ一度お問い合わせいただければと思います!

Tomoe Onishi

Tomoe Onishi

株式会社GO RIDE 取締役 CCO (Chief Creative Officer )

国内外多数のECサイトデザイン、UI/UX設計を担当。EC運用マネージャーの経験から、マーチャント、エンドユーザー目線のデザインを得意とする。

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