マーケティングの新時代: AIで変わるECサイトの知名度向上術

by GO RIDE

EC業界に長らく携わっていると、世の中のECサイトの数の多さを実感することが多くあります。

どうにかしてその中から目立った存在になるために、企業はInstagramTwitterなどのSNSを運用し知名度の上昇を狙ったり、デジタル上の広告にお金を使うことで露出度を上げる取り組みをしています。


そのような取り組みは、時に大きな効果を生み、最終的にECサイトへの流入を増やし、企業の利益拡大に貢献をしますが、どれも時間や費用がかかります。今回の記事では、それらのECサイトの知名度を上げるための取り組みに使えるAIツールについて解説をしていきます。


AIの力を借りてデジタルマーケティングの効果を最大限に高めていきましょう。

今回は広告、SNS共に必要となる文章、そして画像の生成に使えるAIを紹介していきます。

テーマに沿った画像を作成 Stable Diffusion

Instagramを運用していく中で最重要要素となるのが画像の作成です。Instagramの使用上、画像に人々の注目が集まり、さらに今までに投稿した画像の集合がアカウントの特色を決めていきます。


画像の生成ができるAIとしてStable  Diffusionがあります。ここ最近はAIの進化に注目が集まっており、Stable Diffusionという名前を聞いたことがある人もいると思います。


Stable Diffusionは入力されたテキストから画像を生成するAIで、CompVisグループ (ミュンヘン大学)、 Runway、Stability AIにより2022年に公開されました。

Stable Diffusionの凄さを体感するためには実際に生成された画像を見てみることが一番早いです。このツイートの画像はStable Diffusionによって作られました。想像しにくいですが、AIが人間の言葉の指示のもとに作成したということです。この作品も素晴らしいですが、Stable Diffusionの力はまだ想像を超えてきます。

こちらの椅子の画像もStable Diffusionが生成をしました。絵画だけではなく実際に存在している物体のような画像の描写もすることができるのです。想像を超えてくるクオリティーですよね。

ではこの技術をどのようにECサイトのデジタルマーケティングに活かすか。上のツイートがその参考となります。


このツイートではPhotoshopにプラグインを入れることでStable Diffusionの技術を使った画像編集ができると言うことを映像と共に紹介しています。


このような技術の使い方、つまりStable Diffusionを画像編集または動画編集に応用することで、自社製品を使ったクオリティーの高い画像を低コストで生成することができるのです。


実際にGO RIDEとして製品の撮影のサポートも行っているので実感する時がありますが、製品の魅力を引き出す画像の制作は意外とコストと時間がかかります。天気やスタジオに合わせた光の調整や、モデルやスタジオの手配、そして著作権や肖像権を意識した構図の決定など、一枚の画像も時間をかけて作られているのです。


しかしStable Diffusionの力を用いることで、ここに使う時間とコストは大きく減らせるでしょう。架空の背景で、架空のモデルにナチュラルに製品を持たせた画像などもほぼゼロコストで作成できるのではないでしょうか。こう考えるとかなりInstagramに投稿する画像のテイストの幅も広がるのではないでしょうか。


今回ツイートで紹介したプラグインも進化の余地はまだあるでしょうし、より簡単にこの画像生成AIの技術を応用出来るようになることが楽しみですね!

バナー制作を半自動化 Microsoft Designer

同じ画像は画像でもInstagramとはまた異なる役割を持つものが、広告に使われるバナー画像です。

広告用のバナーでは人の目を惹きつけるだけではなく、一枚の画像で伝えたい情報を届けることが大切になります。つまりおしゃれに商品を撮影した画像は、Instagramでは価値があっても、広告のバナーとしては不十分だということです。


広告用バナーには商品のみならず会社や商品のこだわりや特徴を伝える文章が入っていることが一般的で、そこがInstagramに投稿する画像とは異なる部分ということになります。


そんなテキストが必要なバナー画像の制作として名前が上がるツールがMicrosoft Designerです。Microsoft Designerでは文章を与えることで、バナー用の画像を自動で生成させることができます。いわゆるChat GPTのが画像版のようなものですね。

しかし注意点として、このツールにより生成されるバナー画像のクオリティーはまだ改善の余地があり、近い機能を持ったAdobeの無料ソフト『Adobe Express』のテンプレート画像からバナーを作成する方がクオリティーが高いとの声もあります。


AIの進化は日々進んでおり、アップデート次第ではすごい能力を秘めたツールなので興味がある方はぜひチェックしてみてください。

興味を惹くフレーズはChatGPTに

次に紹介するAIは今一番話題になっているAI、Chat GPTです。

Chat GPTがEC業界に与える影響についてはこちらの記事でも解説をしているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。


まだChat GPTを知らない方のために説明させていただくと、Chat GPTは、Open AIという研究所が開発しためちゃめちゃ賢い言語に特化したAIです。本当に想像を超えるほど賢いAIで、何か質問を投げかけると、本当の人間並、または人間を超える精度の返答をしてくれます。


先ほど紹介した記事でも考察をしていますが、Chat GPTの活用方法はたくさんあります。その中でも今回はデジタルマーケティングにおける活用法を紹介します。それは広告文の制作への活用です。


例えば上の画像では『デザインと性能にこだわったゲーミングマウス』を販売しているという仮定で広告文を生成してもらいました。この画像の例では、指示の文章を考える時間を含めても、5分以内で10個の広告用のフレーズを生成することができました。

机に向かいながら必死に広告文を考えるよりも、このようにAIの力で候補を上げてもらうことで、効率よく広告文の作成をすることができるでしょう。

また今回生成した広告文は、ややザックリとした印象を受けますが、指示をより細かく与えることで改善を望めます。


上の例では製品と特徴をより細かく仮定し指示に組み込みました。すると前回のザックリとした表現からより洗練された文章に変わりました!

ただ軽すぎないという特徴を伝えたのですが、生成された文章では軽量であることを強調してしまっているので、中身の精査をする必要はあります。


このように指示のコツを掴み、注意点を弁えることで、広告文を考えることに使う時間を減らすことができ、数ある候補の中からフィットする広告文をチョイスできるので、ぜひChat GPTを広告文の制作に利用してみてください。

AIを活用してEC業界を勝ち抜こう。

昨今はAIの進化が大きな話題となっており、それに伴いAIにより仕事が奪われるという不安や、長らくSFの人気テーマとして扱われてきたようなAIによる人類への反逆への危惧が高まっています。

しかしまた、AIの進化が私たちの生活をより豊かにし、EC業界においても作業の効率化やマーケティング効果を高めてくれることも事実です。


今回の記事では、そんなAIを使ってEC業界で生き残るためのデジタルマーケティングを実現する方法を解説しましたが、今回は紹介していないAIの使い方もたくさんあります。

例えばChat GPTはECサイトへの流入を増やすためのブログ運用においても大きな効果を発揮しますし、Stable Diffusionを新製品のデザインのシミュレーションに使うこともできるでしょう。

最適なAIの活用法は事業内容や企業カラーによって異なるので、ぜひ自社にあったAIの活用法を見つけ出してみてください。


GO RIDE Nwesでは、今回の記事のようなECに関連することや、デジタルマーケティングに関する情報、Shopify関連の情報、そしてGO RIDEがオフィスを持つアメリカのトレンドなども紹介しているので、興味がある方はぜひ他の記事もチェックしてみてください!


ここまでご覧いただきありがとうございました!

Kento Okada

GO RIDE accounting manager

Friendly, Logical. Fear kills more dreams than Failure

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