Shopify開発の基本:Liquid テンプレート言語

by GO RIDE

Shopifyは、誰でも簡単にオンラインストアを開設できるプラットフォームです。このShopifyでオンラインストアをカスタマイズする際に使用される言語が、Liquidです。Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレートエンジンで、HTMLを動的に生成することができます。

Liquidの特徴

Liquidは非常に直感的で、シンプルな言語設計で構成されています。このため、HTMLやCSSなどの基本的な知識があるフロントエンドエンジニアであれば、比較的スムーズにコーディングを進めることができるでしょう。特に、Liquidは以下のような特徴があります:

  1. オブジェクト - テンプレート内の動的な部分を表示します。
product object

このコードの例では、もしproduct.titleが"Awesome T-Shirt"で、product.priceが"2000"だとすると、出力結果は以下のようになります:

product object output

タグ - テンプレートのロジックを制御します。例えば、条件分岐(if文)やループ(for文)などを制御することができます。

liquid if else

このコードの例では、もしproduct.availableがtrue(商品が在庫あり)の場合、出力結果は以下のようになります:

in stock

一方、product.availableがfalse(商品が在庫なし)の場合、出力結果は以下のようになります:

no stock
  1. フィルタ - オブジェクトの出力を変更するために使用します。:

このコードの例では、もしproduct.titleが"Awesome T-Shirt"で、product.created_atが"2023-05-22T14:30:00Z"だとすると、出力結果は以下のようになります

Date output

押さえるべきポイント

Liquidを使用する際に注意するべきポイントは以下の通りです:

  1. リキッドの構文 - Liquidは特殊な構文を使用します。オブジェクトは {{ }}(二重中括弧)で、タグは {% %}(パーセンテージと中括弧)で囲まれます。構文を正しく理解することで、Liquidの特性を最大限に活用することができます。

  2. テンプレートのカスタマイズ - Shopifyには多数のテンプレートが用意されていますが、その中でも自分のサイトに最適なデザインを選び、Liquidを用いてカスタマイズすることが大切です。

  3. Shopifyオブジェクト*の理解 - Shopifyは多くのビルトインオブジェクトを提供しています。これらのオブジェクトを理解し、適切に使用することで効率的な開発が可能となります。

*Shopifyオブジェクトは、Shopifyに登録されているデータをまとめたものです。
例えば「product」というオブジェクトには、商品情報(商品名、在庫、価格など)が。「shop」というオブジェクトには、ストア情報(ストア名、所在地、メールアドレスなど)が登録されています。

まとめ

LiquidはShopifyのカスタムテンプレートを作成する際の重要なツールです。このツールを使いこなすことで、よりパーソナライズされ、魅力的なUI/UXを提供することができます。

そのためには、Liquidの特性と構文、そしてShopifyのビルトインオブジェクトを理解することが必要となります。上述したコード例を参考に、自分自身でLiquidを試してみてください!

GO RIDE

GO RIDEはShopify 公認「Shopify Plus Partner」として、 横浜とLAの2拠点でEC事業を支援するデジタル・クリエイティブハウスです。

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