ECストアがPinterestを活用すべき理由
今後成長が期待されるSNSマーケティングとは?
今後の成長が期待されるSNSマーケティングとは?
この記事を見ている方は普段、仕事やプライベートでSNSを使われていますか?
日本国内ではFACEBOOK、Instagram、LINEといったSNSアプリが定着しており、公私を問わず利用しているユーザーも多いかと思います。
今回は国内でのビジネス利用が期待できるSNSに関してのご紹介となります。
国内主要SNSの利用者数ランキング
▼日本の主要SNSの利用者数ランキング
1位:LINE 9,500万人
2位:YouTube 7,120万人
3位:X(旧Twitter) 6,658万人
4位:Instagram 3,300万人
5位:Facebook 2,600万人
世界の主要SNS利用者数ランキング
▼世界の主要SNSの月間アクティブユーザー数ランキング
1位:Facebook 29.1億人
2位:YouTube 256億人
3位:WhatsApp 20億人
4位:Instagram 148億人
5位:WeChat 126億人
上記のランキングは世界のSNS利用者数、国内のSNS利用者数のデータになります、
2位のYouTubeに関しては世界の約3割、Instagramに関しては約2割と日本でのシェアが高い傾向にあります。
しかし、世界人気のSNSであるWhatsApp、WeChatに関しては日本語設定ができるにも関わらず、LINEの手続きにより日本ではユーザー数が少なく、ガラパゴス化が進んでいます。
また、X(旧Twitter)に関しては米国のユーザーは7690万人で世界1位、日本は5895万人で世界第2位と日本の定着と人気ぶりが伺えます。
X(旧Twitter)の国内での人気に関しては『漢字』がアルファベットと比較して少ない文字数で言葉を表現できる点や、匿名性の高さ、首都圏の電車の移動時間の長さがファクターとなっていると分析されています。
今後人気が出るSNSは?
ファッションと同様にSNSトレンドにもありますが、2004年頃に国内で流行したmixiや前略プロフィールのようにSNSにもトレンドがあります。
こうしたトレンドの変化がある国内のSNS事情でおすすめしたいSNSは『Pinterest』です。
ピンタレストとは?
Pinterest は、レシピやインテリア、ファッションなど生活をもっと楽しくしてくれるアイデアを発見・整理するツールです。 Pinterest には無数のピンがあるので、あなたのインスピレーションを刺激するアイデアがきっと見つかるはずです。
2008年にアメリカで生まれ、若い世代や感性の高い世代を中心にかなり利用が進んでいるビジュアル検索ツール型SNSで、実は商品の認知の拡大やブランディングに効果性が高いプラットフォームとして徐々にビジネス利用をしている企業も増えています。
全世界のアクティブユーザーは約4億人(2022年7月時点)で着々とユーザー数を増やしており、今後の拡大が期待されるSNSの一つです。
全世界のユーザー数においては、最もアメリカが多く8460万人、2位のブラジル2805万人から3倍近くのユーザー数を誇っており、アメリカでの人気ぶりが伺えます。
- アメリカ:8460万人
- ブラジル:2805万人
- メキシコ:1945万人
- ドイツ:1588万人
- フランス:1065万人
- カナダ:808万人
- イギリス:761万人
- アルゼンチン:709万人
- スペイン:701万人
- 日本:693万人
また、米国のユーザーの50%はPinterestを活用して、ショッピングをしているというデータもあり、米国ではPinterestがオンラインショッピングをするプラットフォームとしてしっかりと定着していることを示しています。
Pinterestをどう使う?
そんなPinterestですが、ビジネス利用の事例としてLEGO、GAP、ユニクロなどといったグローバル企業で数多く活用事例があります。
しかし、日本国内での販促事例はまだ少なく、あまり活用がされていないのが現実です。
商品を視覚的に見せることに長けたSNSのため、インテリア、アパレル、美容、料理、旅行といった商品やサービスと相性がよく、ビジネスアカウントを活用すれば、若年層ユーザーへのアプローチできる可能性があります。
また、株式会社ネオマーケティングの調査によると、Pinterestユーザーの48.2%がSNSで商品を購入する頻度について、よく購入する、ときどき購入すると回答しています。
このような点から、Pinterest は今の日本国内のSNSのビジネス利用に於いて無視できない SNSと言うことになります。
Pinterest販促の事例
では、実際にPinterestを使用した販促事例を見ていきましょう。
日本国内では『無印良品』。
世界では『MUJI』として世界中に展開する専門小売企業でもある『無印良品』もPinterest アカウントがございます。
無印良品製品を使用した、収納事例やインテリア事例などをボード上で公開し、フォロワーは4万人(2024年4月現在)と同社の機能的な製品を視覚的に訴求しています。
出典:
お次は楽天グループ株式会社が運営するレシピサイト『楽天グルメ』のPinterest アカウント。
登録をした会員が料理写真を投稿し、シェアをできるコンテンツです。楽天グルメ上で掲載された料理をPinterestで紹介することで見た目から美しい料理の写真をPinterest上のボードに並べることで見やすく、わかりやすく表示しています。
出典:
世界45の地域で研究されている女性誌『エル・ジャポン』と「エルデジタル」のPinterest公式アカウント。
ファッションだけでなく、ビューティー、ウェルネス、グルメ、ライフスタイル、カルチャーなど様々な情報を視覚的+タイトルの文字情報で継続することでPinterestを活用しています。
出典:
SENSE OF HUMOURはサロンのオーナーであり、トップスタイリストでもあるKENICHIによるヘアケアブランドです。
洗練されたプロダクトに見合う上品なShopifyのサイトデザインもさる事ながら、しっかりとPinterestアカウントを運用しており、Shopifyとの連携がされているため、Pinterest経由でオンラインショッピングができる好事例とも言えます。
Pinterestを活用するための3ステップ
ここまで実際に活用された企業事例を挙げさせていただきましたが、EC店がPinterestアカウントを新規で活用するための3ステップをご紹介。
①ビジネスアカウントを作成
インスタグラムなどのSNSとは異なり、Pinterestは管理者アカウントとユーザーのアカウントで明確な違いがあります。
ビジネスアカウントに登録すると以下の機能がご利用いただけます。
- Pinterest広告で広告運用が可能になる
- Pinterestアナリティクスを使える
ビジネスアカウントを登録するだけなら、登録料は無料ですので是非アカウントだけでも登録をしてみてください。
②ショップとアカウントの連携
ShopifyでECストアをお持ちいただければ、ピンタレストのビジネスアカウントと連携をさせることができます。
Shopify側でPinterestのアプリのダウンロード、タグの編集作業が必要になりますが、ストアを連携させることでShopifyのストアへの集客がPinterestで可能になり、Pinterestアナリティクスで広告からのリーチが確認できるようになります。
PinterestとShopifyの連携方法はこちら
③実際に広告を活用してみましょう。
ビジネスアカウントの登録、Shopifyとの連携がすぐに完了したら、Pinterestアドの活用をしてみましょう。
Pinterest 広告には以下の 4 つの課金体系があります。
広告表示料金(CPM)
クリック課金(CPC)
平均コンバージョン規定(CPA)
視聴課金(CPV・動画を2秒以上視聴した場合に課金)
広告表示料金に関しては広告1000件表示毎の料金形態でコストを決めることができます。
クリック課金に関しては広告にアクセスした際に費用が発生します。クリック単価は入札式で決めることができ、入札単が安すぎるとリーチがしにくいという欠点があります。
平均コンバージョン課金については、ユーザーがコンバージョンした際に費用が発生する料金体系で、コンバージョンは購入、会員登録、お問合せなど細かい設定が可能です。
最後の視聴料金に関しては動画を一定時間視聴した際に発生する料金体系です。Pinterestの動画広告では動画を2秒以上見た際に発生する料金が発生しますが、画像よりも多くの情報を伝えますできます、他との差別化がしやすいメリットがございます。
ストアの規模により、Pinterest アドの料金形体のおすすめは変わりますが、Pinterest アドを活用することによって、Shopify ストアへの流入を増やすことができます。
さいごに
ここまでPinterestの特徴やおすすめな理由をご紹介しましたが、Instagram、X(旧Twitter)と比較するとユーザーが少なく、日本国内でのビジネス活用はまだまだ発展途上なイメージが拭えないでしょう。
しかし、グローバルで活躍する企業やブランドアカウントが徐々に作られていて、今後のビジネスでの利用が期待されるSNSと言っても間違いはないでしょう。
Instagram、X(旧Twitter)、Facebookといった主要なSNSはすでにビジネスアカウントが乱立して、今からアカウントを初めから作成する場合、フォロワーの確保から始めなければなりません。
競合が少ない段階からアカウントを育てて、
ブームに備える先見の明はビジネスに於いて非常に大切です。
他社が参入してくる前にPinterestのビジネスアカウントを作成して、競合と差を付けましょう。