EC-CUBEからShopifyに移行する際のポイントを解説

by GO RIDE

近年、世界最大級のECプラットフォームShopifyは日本でも広く認知されるようになりました。それに伴い、日本語サポートの開始や日本語対応のアプリが増えており、ますます日本での導入拡大が期待されます。
Shopifyの拡張性や運用のしやすさに惹かれて、新規はもちろん、既に他プラットフォームで運用されている事業者様もShopifyへの移行を考えたことはあるのではないでしょうか。


今回は最近問い合わせの多いEC-CUBEからShopifyへの移行について、特に商品と顧客データにフォーカスし、移行する際のポイントについてご紹介したいと思います。


株式会社GO RIDEでは過去に数千点の商品データや数十万人の顧客データを一括で移行した実績もございますので、実務に基づいた経験を踏まえてご説明します。


EC-CUBEからの移行をご検討されている方は是非ご覧ください。

Shopifyの管理データについて

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Shopifyはシンプルな標準機能とアプリ導入による拡張性が強みです。このため、Xでは当たり前だった機能が無かったり、カスタマイズしないと実装できないケースがあります。


データ管理も同じで、Shopifyの標準機能では基本的な情報のみ項目として設定可能で、必要に応じてメタフィールドやアプリで充実させることができます。


各プラットフォームの標準機能を理解していないと、データ移行が上手くいかなかったり、知識不足でトラブルを抱えてしまいます。


スムーズな移行やトラブル防止のために、実装経験に基づいた注意点を一緒に確認していきましょう。

EC-CUBEからShopifyへ移行する際に気を付けること【商品データ】

1.商品情報



  • 送料や発送日

商品ごとに設定することが出来ず、オペレーションを変更しなければなりません。発送日はメタフィールド設定とテーマカスタマイズをすることで商品ごとに登録することができます。


  • 商品説明

EC-CUBEもShopifyも商品説明にテキストや画像や動画を自由に挿入することが可能です。しかし、移行時はHTMLコードで抽出し、<br>タグで改行箇所を調整する必要があります。また画像や動画のURLをShopifyで取り込んだURLに変換しなければなりません。


  • カテゴリーとタグと検索ワード

Shopifyにはカテゴリーや検索ワードの概念がなく、タグで纏める必要があります。このタグはタグアイコンとして表示されず、管理側のみで確認できます。アイコン表示が必須であれば、移行用のメタフィールドを作成して、カスタマイズする必要があります。


  • SKUとバーコード

バーコードはEC-CUBEの商品コードになります。SKUは外部との在庫連携の際に必要になるので、SKUがない事業者様は商品コードと同じ値を設定しています。

2.日付による設定


EC-CUBEには発送日や受付日、予約開始日のような日付をトリガーとする機能がありますが、Shopifyには標準装備されていません。しかし、日付形式のメタフィールドを設定したテーマカスタマイズやアプリを使用して、データを引き継ぐことができます。

3.商品画像


EC-CUBEもShopifyも登録画像の仕様に大きな違いはありません。しかし、移行の際はEC-CUBEの画像URLでは登録できず、Shopifyで取り込んだURLで登録しなければなりません。弊社にはバックエンドのエンジニアがいますので、EC-CUBEの画像URLのまま、一括で登録することが可能です。

EC-CUBEからShopifyへ移行する際に気を付けること【顧客データ】

1.新規登録時の項目


Shopifyの標準機能では「名前」「メールアドレス」「パスワード」のみが登録項目です。EC-CUBEで登録された「名前(カナ)」「性別」「誕生日」などのShopifyにない情報はメタフィールドに保存するか、アプリを使用してShopifyでの会員登録項目を追加する必要があります。

2.登録日や最終購入日などの日付情報


EC-CUBEで記録された日付情報をShopifyに引き継ぐことが出来ません。例えば、Shopifyでの登録日や最終購入日としてデータを繋げることが出来ません。変動しない記録用としてメタフィールドに設置することは可能です。

会員IDとパスワード


移行して会員登録する際、Shopifyでは会員IDを自動採番するため引き継ぐことは出来ません。また、パスワードも引き継ぐことが出来ません。移行後に全てのユーザーに対してパスワード再設定を促すメールを送信する必要があります。

正しく理解して、Shopifyに移行しよう

 Shopifyに限らず他のプラットフォームへ移行するときは、システムや運用を移行先に合わせる必要があります。注意点や標準機能にない点を説明しましたが、アプリを使用して必要な機能を自由に組み合わせられるカスタマイズ性がShopifyの強みです。


今回は特に気をつけるべきポイントを紹介しましたが、Shopifyに限らず移行の際は細心の注意を払って取り組む必要があります。株式会社GO RIDEではEC-CUBEからの移行を手掛けたリプレースの実績と経験が豊富にあります。少しでもEC-CUBEから移行をご検討されている事業者様は是非一度こちらからご相談下さい。


最後までお読み頂きありがとうございました。

GO RIDE

GO RIDEはShopify 公認「Shopify Plus Partner」として、 横浜とLAの2拠点でEC事業を支援するデジタル・クリエイティブハウスです。

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