不正注文があったときに利用できるチャージバックとは?仕組みから不正注文対策まで解説!
皆さんはECサイトを利用する際、チャージバックというワードをどこかで見かけたことはありませんか?
ただ、チャージバックがどういうものなのかまでは知らない方も多いかもしれません。
ネットショッピングを楽しむ方も、ECサイトを運営する方も、チャージバックを知らないと損をしてしまうかもしれません。
ぜひこの記事を読んで、チャージバックについて学んでいきましょう!
チャージバックとは?
クレジットカードが不正利用され注文などが発生した場合に、カード会社がその支払いを取り消して返金する仕組みのことをチャージバックといいます。
クレカを利用する消費者の保護を目的としたシステムですね。
年々、クレカでのネットショッピングが一般化するに伴って、不正利用の数も増加し続けています。
この増加する不正利用への対策として、チャージバックが行われます。
チャージバックの重要性
クレジットカードを利用してネットショッピングを楽しむ多くの人にとって重要であるこのシステムですが、サイト事業者にとっても不利益を被らないために非常に重要です。
簡単に言うと、商品・サービスを提供したにもかかわらず、チャージバックにより金額が払われないケースがででくる可能性があるということですね。
チャージバックについて知っておくべきことについて一緒に見ていきましょう!
チャージバックの仕組み・フロー
カード利用者が、不正利用・未発送・商品の破損などにより、カード会社に決済の取り消しを申請します。
カード会社がその申請を受け、加盟店との間でこの申請を受理するかどうかを協議します。
申請が受理された場合、チャージバックが実行されます。金額が引き落とされる前だと、利用情報が削除され、引き落とし後だと返金手続きが行われます。
2の時点で加盟店側は、消費者の不正利用ではないことを伝えることもできますが、申請を受け入れるパターンがほとんどです。
消費者ができる対策
消費者としては、チャージバックにより不正利用された金額が戻ってくることは非常にありがたいことです。しかし当然ながら、そもそも不正利用されないことが重要です。
ネット上に蔓延る詐欺サイトやウイルスに気を付ける・カード自体を他人に使われないようにしっかりと管理することが、当たり前ですが1番の対策になります。
ECサイトができる対策
ECサイトはチャージバックによる利益損失の機会を防ぐため、対策は必須です。
ECサイト側でできる対策をいくつかご紹介します。
3Dセキュア
3Dセキュアとは、カード保有者がカード会社に事前に登録したパスワードを利用して、カード決済時に本人確認を行うシステムです。このパスワードが誤っていた場合、決済は行われません。
仮にこのパスワードも漏洩しており、不正利用が行われた場合、チャージバックの負担はカード会社が負担することになります。
ちなみに、EUのShopifyストアには3Dセキュアが必須になっています。
詳しくはこちら。
セキュリティコード
セキュリティコードとはカードの裏面に記載されている数字のことです。現在ほとんどのサイトでは、このセキュリティコードを入力しないと決済が完了できない仕組みになっていますね。
ただし、こちらは前述の3Dセキュアとは異なり、チャージバックが発生した場合、ECサイト側が負担をする必要があります。
不正検知システム
不正利用は、細かい注文情報や履歴を見るとわかる場合もありますが、1つ1つの注文に対しそれを行っていくのはあまりにもコスパが悪いです。それらの情報を分析・検証して不正利用リスクを事前に教えてくれるシステムがあります。
Shopifyの不正解析のシステムに関してはこちら。
不正利用が起きてしまった場合
上記のようなセキュリティ対策を行っていても、不正注文が発生してしまう場合があります。
その場合、ECサイト側はお客様への対応や警察に相談するかどうかも含めてさまざまな対応が求められます。
この対応にリソースを割かれないためにも、対策は必要ですね。
Shopifyで利用できる不正利用対策App
Shopifyのアプリストアには、BeaconというECサイトでの不正注文や悪質業者を検知、削減、自動化、防止しながら、正規の顧客を逃さないためのアプリがあります。
アプリの利用料は、1回のご注文につき、$0.03が加算される形式になっています。
月に5000件以上の注文があると割引が適用される場合があるので、規模の大きいECサイトにもおすすめできるアプリになっています。
この他にもプライバシーやセキュリティに関わるアプリは多く公開されているので、各々のECに合ったアプリを選ぶことが重要となります。
プライバシー・セキュリティに関するアプリはこちら。
まとめ
不正注文への対策というのは、消費者もEC事業者も双方が行うべき重要な課題の一つです。被害に遭わないために知識をつけて対策を講じて、ストレスフリーなオンラインショッピングを楽しみましょう!