販売国を限定できるBlockify Fraud Country Blockerとは?概要や使用例、その他の不正注文防止アプリをご紹介

by STAFF GO RIDE

「Blockify Fraud Country Blocker」はBlockifyを基に作成されたShopifyアプリで、さまざまな不正防止機能が搭載されています。しかし、どのように使うのかわからない方も多いでしょう。

この記事では、Blockify Fraud Country BlockerとBlockifyの概要やBlockifyの使用例、Blockify以外のShopifyの不正注文防止アプリなどを解説します。


Blockify Fraud Country Blockerとは

Blockify Fraud Country Blockerは、望ましくないユーザーがECサイトにアクセスするのを防ぐShopifyアプリです。特定のIPアドレスからの要求をブロックする「IP Blocker」や特定の国からの訪問者をブロックする「Country Blocker」、右クリックを無効にすることによって電子メールや電話番号、名前といった個人情報のコピーを防止する「Checkout Blocker」などの不正防止機能が備わっています。

まずは、Blockifyとは何か、そしてBlockify Fraud Country Blockerにどんな特徴があるかを見ていきましょう。


Blockifyの概要

Blockifyとは、Webサイトまたはソーシャルメディアのホームページのフィードをブロックするアプリのことです。任意のWebサイト全体のブロックが可能で、具体的な使い方は以下の通りです。


  1. Blockifyをブラウザにピン留めする

  2. メインポップアップウィンドウで、メインスイッチをオン

  3. フィード設定で、個々のプラットフォームのフィードブロックをオン

  4. フィード ブロックを有効にしているサポートされているWebサイトにアクセスする。ホームページフィードがブロックされているはずです


BlockifyはShopifyの不正注文防止アプリの一つ

不正注文防止アプリと一口に言っても、Shopifyに存在する不正注文防止アプリはさまざまです。Blockify以外のアプリについては次項でも解説しますが、全てを網羅できるわけではありません。この記事で解説している「Blockify」は、Shopifyの不正注文防止アプリの一つにすぎないのです。不正注文防止アプリを導入する際は、ECサイトの規模や扱う商品、運営方針などを考慮して、より効果が期待できそうなアプリを選びましょう。


ブロックできるもの

Blockify Fraud Country Blockerでは、以下の内容をブロックできます。


  • 都道府県/州

  • 都市

  • ボット

一定のタスクや処理を自動化するためのアプリケーションやプログラムのことですが、セキュリティ業界では「不正なプログラム」を指します。

  • IPアドレス

IPアドレス(Internet Protocol Address)とは、インターネット上でデバイスを識別するために設定された一意の識別子のことです。

  • VPN

VPNとは仮想プライベートネットワークのことです。インターネットとパソコンやスマホの間を、仮想専用線でトンネルのようにつなぐことで、悪意のある第三者からの侵入や攻撃を防ぎます。

  • プロキシ

プロキシとは、インターネットに接続できないコンピュータの代わりにアクセスするサーバのことです。クライアントとWebサーバの中間で動作し、アクセスを代理で行います。

  • ホワイトリスト

ホワイトリストとは、主にマルウェアなどの外部攻撃に対するセキュリティの一つで、端末で使用できるウェブサイトやアプリケーションをまとめたものです。


日本語対応はしていない

Blockify Fraud Country Blockerは、ECサイトのセキュリティ強化に有効で、日本でも人気のアプリです。しかし、対応言語は英語のみで、参考サイトも英語のものがほとんどです。日本語に対応しているアプリと比べて導入へのハードルは高いかもしれませんが、翻訳アプリなどを駆使しながら導入・運用にチャレンジしてみてみるのもよいでしょう。


Blockifyの使用例

Blockifyは「特定の国にストアを表示させたくない」という時に設定できる機能を備えています。例えば、カナダに特定の代理店があり、そこのビジネスを侵襲するようなことはしたくないといった場合、Blockifyのアプリではストアを表示させない設定が可能です。

なお、Blockifyでサポートされているプラットフォームは次の通りです。


  • Tiktok

  • Instagram

  • Facebook

  • Reddit

  • Twitter

  • YouTube

  • LinkedIn


Blockify以外のShopifyの不正注文防止アプリ

Shopifyの不正注文防止アプリは、Blockifyだけではありません。ここでは「Fraud Guardian」「Beacon」「NoFraud Fraud Protection」「FraudLabs Pro Fraud Prevention」の4つのアプリを解説します。


Fraud Guardian



「Fraud Guardian」は、ブラックリストによる不正注文ユーザー及び初回のみ割引商品や限定商品の多重購入者による購入を防ぎ、不正ユーザーを管理するアプリです。主に、以下のような特徴があります。


  • 住所や氏名、メールアドレスや電話番号、IPアドレスなどを独自のロジックで分析し、不正注文を防止する

  • ブラックリストに登録した顧客の不正注文を防止する

  • 1回のみ購入できる商品を不正に2回以上購入しようとする顧客の不正注文をリストアップし、防止する

  • 同一ユーザーが複数のメールアドレスで複数アカウントを作成し、限定商品を複数回購入できてしまう問題にも対応する

  • 日本語の「ゆらぎ」にも対応する


Beacon


「Beacon」とは、クレジットカードの不正利用や転売、詐欺やチャージバックなど、ECサイト上で起こる恐れのある不正注文パターンを自動検知するアプリです。幅広いカスタマイズが可能で、さまざまなニーズに対応できます。具体的には、リスク指標やブラックリスト、しきい値などのシステムパラメータのカスタマイズ、さらには不正行為検知のフィルタリング項目の微調整などが挙げられるでしょう。また、ビッグデータや高度なデジタル検証システム、そしてAIを使用したテクノロジーを組み合わせることで不正チェックを自動化します。転売リスクが高いファッション商品や単価が高い高価品目を扱うECサイトなどに有効なアプリです。


NoFraud Fraud Protection

「NoFraud Fraud Protection」は、不正チャージバック(※1)を防止するアプリです。特徴は以下の通りです。


  • チャーチバックでの払い戻しを提供しています。これにより、不正防止にかけるコストの削減が可能です。

  • クレジットカードを用いた決済の際に、不正利用されていないかどうかを確認できます。

  • 決済の手間を省くこともできます。


※1:チャージバックとは

チャージバックとは、クレジットカードの保有者が、不正使用などの理由で利用代金の支払に同意せず、クレジットカード会社がその代金の売上を取消すことです。


FraudLabs Pro Fraud Prevention


「FraudLabs Pro Fraud Prevention」は、包括的で高度な不正検出アルゴリズムエンジンによって注文に関連するすべての要素 (データポイント)を検証することで、不正注文を正確に検出できるアプリです。具体的には以下の特徴があります。


  • 不正行為とチャージバックを削減:リスクの高い注文を自動的に検出して停止します。

  • ビジネスニーズに合わせて独自の不正検証ルールをカスタマイズします。

  • 顧客の電話番号認証を自動化するために、SMS認証をサポートします。

  • 注文がキャンセルまたは保留になったときに、メール/アプリ/Slack経由で通知を受け取ります。


Shopifyで導入されているセキュリティ

Shopifyでは、顧客や決済に関する重要な情報を保護するために、幅広くセキュリティ対策を行なっています。ここでは、Shopifyで導入されているセキュリティの中から「2段階認証」「不正解析」「アクセス制限」「SSL」「24時間体制の監視」の5つを解説します。


2段階認証

2段階認証とは、アプリケーションやWebサービスへログインする際に、IDとパスワードを入力するだけでなく、追加で認証を行う不正ログイン対策のことです。例えば、1段階目の認証ではIDとパスワードを入力し、2段階目は「ワンタイムパスワード」や「指紋認証」など別の認証方法を使用します。合計2回の認証を行うことから、2段階認証と名付けられています。


不正解析

不正解析とは、機械学習アルゴリズムを利用して、これまでShopifyプラットフォーム上で行われたすべての注文と顧客やECサイトの履歴を組み合わせ、その特徴を実際の不正注文で特定されたパターンと比べて判断することです。この機械学習アルゴリズムは、エンジニアとデータサイエンティストのチームが継続的な改善に取り組んでいます。


アクセス制限

複数のスタッフでECサイトを運営している場合、管理画面から特定のスタッフアカウントにアクセス制限をかけられます。アクセス制限をかけると、作業に関わる最小限のスタッフのみがアクセスする状況を作り出せるため、誤ってデータを削除してしまったり、作業途中で情報公開してしまったりするトラブルを未然に防げます。また、外部からアクセスがあった場合でも、勝手にデータを書き換えられるなどのトラブル発生の心配がないため、不正アクセス対策は万全といってよいでしょう。


SSL

Shopifyには、送受信するデータを暗号化する「SSL」が常時搭載されています。SSLとは、Secure Sockets Layerの略で、改ざんの徹底回避など、通信内容を保護するために重要な役割を果たしているのです。

SSLを常時搭載することで、以下のメリットが得られます。


  • 個人情報を保護できる

  • SEOを向上させられる

  • 信頼性が向上する


24時間体制の監視

Shopifyでは、サーバのセキュリティを監視するために、ホワイトハッカーによる24時間の監視体制を構築しています。ホワイトハッカーとは、コンピュータやプログラムの知識・技術を善良な目的のために活用する「健全なハッカー」のことです。一般的にホワイトハッカーは、企業や政府に雇われており、サイトのバグやサーバ攻撃などに対応する役割があります。ShopifyのECサイトでバグなどが発生した場合でも、ホワイトハッカーが24時間体制ですぐに対応できる状態にあります。


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まとめ

今や、ECサイトを円滑に運営するためには、不正注文防止アプリのインストールは必須といえます。そこで、この記事で紹介した不正注文防止アプリを参考に、インストールを検討してみましょう。また、ECサイトのセキュリティが軟弱なものだと、悪意のある第三者にクレジットカード情報や顧客の個人情報が引き抜かれてしまう恐れがあるため、セキュリティ対策にも万全を期す必要があります。
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GO RIDEはShopify 公認「Shopify Plus Partner」として、 横浜とLAの2拠点でEC事業を支援するデジタル・クリエイティブハウスです。

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