ストア間の在庫移動を実現!Zapier(ザピア)使った自動フローについて解説
はじめに
Shopifyのストアを複数運営していくなかで、在庫の同期やストア間の注文作業で時間を使ってしまっていることを課題としている企業は多いと思います。
今回は、そんな課題を解決してくれる便利なツール「Zapier」についてご紹介します!
Zapireについて
Zapierは、さまざまなアプリやサービスを連携させて自動化のフロー(Zap)を構築できるツールです。
プログラミングの知識がなくても、直感的なインターフェースを使ってワークフローを作成できます。
たとえば、Shopify間で一方のストアの在庫が減ってしまった場合に、注文を自動作成して在庫を増加させることが可能です。
また幅広いアプリとの連携が可能で、Shopify、Googleスプレッドシート、Slack、Trello、Mailchimpなど5,000以上のアプリに対応しています。
Zapierの基本的な仕組み
・トリガー
(Trigger)Zapを起動させる「きっかけ」となるアクションです。
・アクション(Action)
トリガーが発生した後にZapierが実行する動作です。
今回はトリガーとアクションを使用して以下の内容で実装していきます!
・在庫移動の自動化
・自動注文処理
ShopifyとZapierの連携について
まずは、ZapierをShopifyのストアで使用できるようにする必要があります。
1.Shopifyストアにアプリをダウンロード
まずは在庫移動をさせたい全てのサイトにアプリをインストールしてください。
アプリのインストールはこちら
2.Zapierツールにてログイン
インストールしたアプリをクリックすると画面が遷移します。
遷移先の画面にてZapireにサインアップしてください。
サインアップができれば連携の準備は完了です。
あとはフローを作成する際に連携を行います。
在庫移動と自動注文のフロー作成について
ログインした後に「+Create」ボタンからZapsを選択することでフローの作成が可能です。
フロー作成の手順は、
設定した在庫数を下回った際に、自動で注文を作成しその数量(最初に設定する固定の数量)を各ストアで増減させる仕組みとなります。
1.最初のトリガーでShopifyを選択
2.Setup項目にてShopifyアカウントを連携
「+Connect a new account」ボタンにて、すべてのShopifyストアを連携してください。
※別のウィンドウにてストアURLの入力画面が表示されます。
3.在庫が減った際のアクションConfigure項目を設定
・Trigger event
→ Updated Inventory(在庫数に変動があった時がトリガーとなります)
・Account
→ 在庫を必要とする店舗のストアを選択します。
・Inventory Item
→ 注文を発生させたい商品を選択します。
※ここでは一つの商品しか選択できないため、複数商品を設定する必要がある場合は商品ごとにZapsを作成します。
4.Test項目を設定
・出てきたrecordsを選択してContinue with selected recordsをクリックしてください。
5.次のアクションでFilterを選択
6.Filterを設定
・Available(保有在庫数)
・(Number)Less than(〜未満であればという条件)
・最低在庫数(今回はダミーで10を入力)
※ここで設定する最低在庫数を下回った場合にアクションが発生するという条件の設定となります。
そのため好きな時に好きな在庫数を増やせるわけではなく、最初に決まった個数を設定する必要があります。
今回であれば最低在庫数10個を下回った場合で設定しています。
7.次のアクションでShopifyを選択
8.商品の自動注文に関するSetupとConfigureを設定
・Action event
→ Create Order(注文を作成するアクション)
・Account
→ 発注先のストアを選択してください。
・Email
→ 注文が作成された際に通知がいくアドレスです。
・Product
→ B2Bサイト側にて登録されている、発注したい商品を選択してください。
・Product Quantity
→ 追加したい固定の在庫数をご入力ください。
※最初に設定した、最低在庫数を下回った場合に追加したい固定の在庫数を入力します。
こちらも好きな量を都度決めれるわけではなく、ここで設定した数量が固定で注文作成される仕組みとなります。
テストが完了したら、この時はPublishはせずに別のフローを追加していきます。
9.フローを追加
10.再度Shopifyを選択
11.在庫移動のSetupを設定
・Adjust or Set quantity?
→ Adjust Quantity(現在の在庫数に対して相対的に増減させたいためAdjustを選択)
・The name of quantities to be changed
→ Available(利用可能在庫)
・The reason for the quantity changes
→receved(受け取ったから)
・Location
→ 在庫を追加するストアのロケーションを選択
・Product
→ 在庫を追加する商品を選択
・Product Variant
→ バリアントを選択
・Quantity to Set or Adjust
→ 追加する在庫数を入力(今回であれば注文を10個にしているため、追加分の10を入力)
Testが完了したらPublishで作成完了となります!
Zpaierの基本操作についてはこちらをご確認ください。
Zapierを使用するメリット
Zapierを使用するメリットとして主に以下の3点が挙げられます。
・業務の自動化で時間を節約
繰り返し行う作業を自動化し、本当に必要な業務に集中できます。
・ヒューマンエラーの防止
手動入力のミスを防ぎ、正確なデータ処理を実現できます。
・スケーラビリティ
業務が拡大しても、自動化フローを調整することで効率的に対応可能です。
まとめ
今回は在庫移動と自動注文に関するフローにフォーカスして紹介してきました!
Zapierは今回紹介したフロー以外にも、効率化や利便性向上に役立つ仕組みがたくさんあります。
気になった方はぜひ導入を検討してみてください!
また、弊社GO RIDEでもストア構築やストアの運営サポートをおこなっております。
もっと利便性を上げていきたいなど、お困りごとがございましたら是非ご相談ください。