Shopifyメールで配信エラーが表示された時の解決方法

by Sasuga Tsutsumi

サービスのファン化や顧客とのコミュニケーションの手段としてメルマガ配信を取り入れているストアは数多くあります。Shopifyの場合は「Shopifyメール」を使用することが多いのではないでしょうか。このShopifyメールを通して情報やデザインを整理したテンプレートを作成し、いざ配信した時にエラーで送れなかったらとても困惑してしまいますよね。


今回はShopifyメールでエラーが出た時の解決方法を説明しますので、エラーで困っている皆さんの助けになれば幸いです。

Shopifyメールとは

Shopify公式のMAツールです。Shopifyの基本機能では顧客に1通ずつしかメールを送ることが出来ません。リストに合わせて一斉にメールを送るためにはShopifyメールのようなMAツールを導入する必要があります。


ShopifyのMAツールについては、以下で詳しく説明しています。

参考:認定パートナーが解説! Shopify Email vs klaviyo 何が違うの?

このエラーを見たことありますか?

Shopifyメールのエラーメッセージ

このエラーは配信リストの一部または全員にメールが送信出来ていないことを意味します。これは「Shopifyメール」のバッチ処理によって配信を中断した時に表示されます。

Shopifyメールのバッチ処理

1000件以上の配信リストを一括送信する場合、1000件ごとにバッチ処理が走ります。配信失敗率が高かったり、開封率が悪いとそれ以降の配信を停止するという機能がデフォルトで設定されています。


配信失敗率は約5%を目安とし、最初の1000通、その次の1000通のようにバッチ処理が走って計算されます。

※配信失敗率=受信拒否数 / 送信数


参考:メールキャンペーンの配信について

エラーの原因はメールの配信率

全てではありませんが、ほとんどのエラーの原因はメールの配信率です。何の設定もせずにメールを送信してしまうと、スパム扱いやセキュリティの問題から送信されないケースがあります。また、配信リストのアドレスの不備や顧客側の設定も配信率が下がる要因になります。


様々な要因が考えられますが、できる限りの設定をすることで配信率を上げることが出来ます。実際にShopifyメールのエラーの解決方法を詳しく見ていきましょう。

ドメイン認証はできているか?

ストアを開設する場合、基本的には独自ドメインを取得します。Shopifyではストアを作成したときに、「○○.myshopify.com」というドメインが付与され、このドメイン名がアドレスに表示されてしまいます。このアドレスのままメールを送信しても、顧客は見たことないアドレスを迷惑メールと判断して、開封しないか削除する可能性があります。


そのため、取得した独自ドメインをshopifyで認証する必要があります。

ネットショップにドメインを設定・指定する方法をご紹介で詳しく記載されています。

dmarcianの検知が成功した場合の表示
https://dmarcian.com/dkim-inspector/

認証が完了すればDKIM設定も完了できていますが、外部サイトで確認することが出来ます。

二箇所の入力欄を記入してINSPECT DKIMをクリックします。設定できていると「Congratulations」といった結果が表示されます。


Enter domain:ドメイン名(https://は入れない)

Enter selector:XXX._domainkeyのXXXの部分

SPFレコードの設定はできているか?

SPFレコードの設定の有無もメールの配信率に関わります。利用しているサーバーに以下の「TXTレコード」を追加します。

v=spf1 include:_spf.hostedemail.com ~all


※以下の値を紹介しているサイトがありますが、今はカナダなど一部の地域のみで対象になるようです。

v=spf1 include:shops.shopify.com ~all


shopifyで独自したドメインの場合は以下手順で設定できます。

設定>ドメイン>ドメイン設定-DNS設定を編集>カスタムレコードを追加する>TXTレコードを編集をクリックします。


名に「@」、TXT値に「v=spf1 include:_spf.hostedemail.com ~all

」を入力して完了です。

配信リストに未使用なアドレスは含まれていないか?

他のカートシステムから移行をした場合、使われていないアドレスが含まれている可能性があります。このように存在しないアドレスが配信リストに多く含まれていると、到達率が低くなります。


アドレスが現在使用されているか確認するには、こちらの外部ツールで確認することが出来ます。

まとめ

近年、スパムメールが増えていることから、メールサーバーのセキュリティが強固なものになっています。Shopifyに限らずメールを配信する際は、これらのセキュリティに準ずるような設定を忘れないことが大切です。もしエラーが表示されてもロジックや原因が分かれば落ち着いて対応できますよね。


メルマガは自社サービスのファン化やリピート施策として非常に有効です。顧客との接点を大切にしながら売上拡大を目指しましょう。


株式会社GO RIDEではShopifyを使ったサイト構築のみならず、MAツールを使用したマーケティングのご支援も行っています。サイトを構築したものの中々売上が伸びない事業者様はいつでもお気軽にこちらからご連絡ください!


最後までお読み頂きありがとうございました!

Sasuga Tsutsumi

Sasuga Tsutsumi

Account Manager

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