ShopifyでB2Bサイトを構築する際に便利なアプリと注意点
Shopify PlusがB2B販売に適していることはもちろんですが、Shopify Plusのプラン以外でもB2Bサイトを構築することは可能です。
基本的に卸売販売をする際は、顧客ごとに価格を設定したり、顧客ごとに表示するページを分けたりする必要があります。
アプリを導入することによってShopifyでも充実したB2Bサイトを構築することが可能です。
今回はB2Bサイトを構築する際に便利なアプリと、越境ECで卸売販売をする際の注意点も含めてご紹介いたします!
顧客ごとに価格を設定できるアプリ
・B2B Wholesale Hub
このアプリでは顧客に付与したタグごとに販売の割引をつけることが可能です。
まずはShopifyにて顧客タグを追加します。
【顧客に設定するタグの例】
プレミアム会員
ゴールド会員
シルバー会員
次にアプリ内で割引率を設定します。
【割引率】
プレミアム会員→50%
ゴールド会員→30%
シルバー会員→10%
この2つの設定のみで顧客ごとに販売価格を分けることが可能です。実際に設定が完了すると、対象のタグが付与されているアカウントはログインしてお買い物していただくと自動で割引後の価格が表示されます。
このアプリにはもう一つ便利な機能があります。クイックオーダーのページを作成することが可能です。
このアプリで作成できるクイックオーダーとは、コレクションの商品を一覧で表示でき、商品ページに遷移しなくても商品をカートに追加することが可能なページです。そのため大量に商品を注文いただける場合はごユーザーの負担が減りサイトの使いやすさを感じていただけます。
顧客ごとに表示するページにロックをかける機能
・Locksmith
このアプリでは、ページにロックを鍵をかけて、キーとなる顧客タグが付与されているユーザーにのみコレクションを表示することが可能です。
まずはキーとなる顧客タグを設定します。
設定するタグはロックごとに分けたい内容、ブランドの名前などで付与していただくと分かりやすいです。
次にアプリ内でキーを作成します。
まずはキーをかけるページを選択
そこから設定した顧客タグを持っている場合のみ表示できるようにキーを設定します。
この設定を行うことで、キーとなる顧客タグを持っていないユーザーは権限がないとエラーメッセージが表示され、ページを遷移することができません。
ページにロックをかける機能は、
お客様ごとに契約している商品やブランドが違う場合に、目的のページのみ表示できるためユーザーだけでなくストア側の管理もしやすくなります。
越境ECでB2Bサイトを構築する際の注意点
今回紹介した「B2B Wholesale Hub」はストアの通貨のみ割引が適用される仕組みとなります。
そのため複数のマーケット設定をしている場合は割引が適用されません。
例として、
ストア通貨が日本円で設定されている場合、販売通貨が日本円で設定されている国からストアを訪れると割引が適用されています。
ただし、別でアメリカドルで表示されるマーケットも設定していた場合は、アメリカドルで表示されるお客様には割引が適用されません。
この場合は代案として、
アメリカのマーケットには固定の価格設定をShopifyのマーケット設定から行なっていただき、デフォルトのマーケット以外は固定の価格での販売としていただく方法がございます。
また、マーケットの設定に関しても注意点がございます。
マーケットはデフォルトで設定されている国を含めて3つまで作成可能という制限がございます。
3つ以上のマーケットが必要な場合はShopifyのプランをプレミアムプランにグレードアップアップしていただき、1つのマーケットを追加するごとに別途月額59ドルを支払う必要があります。
(Shopify Plusの場合はデフォルトで50個までマーケットの追加が可能です)
このように越境向けのB2Bサイトを構築する際は事前に販売マーケットを絞り構築をスタートすることが重要です。
まとめ
今回は実際に弊社で構築した際に感じた注意点も含めてご紹介しました。
Shopify PlusでなくてもB2Bサイトを構築することは可能ですが、越境向けでマーケットが多数になってしまう場合はShopify Plusでの構築をお勧めいたします。
弊社はShopify公認エキスパート「Shopify Plus Partner」にも選ばれております。
Shopifyのサイト構築でお困り事がございましたら、お気軽にお問い合わせください!