ShopifyがGA4に対応、何が変わる?GA4対応の背景、UAとの違い、導入メリットを徹底解説!

by GO RIDE

運用しているShopifyストアのアクセス解析をしていますか?

Shopifyストアのアクセス解析は、売上だけではなく改善にも必須の作業です。Shopifyストアを運用している方なら、何かしらの解析ツールを使っていることでしょう。

そんな中、先日Shopifyが「2023年3月までにShopifyでGoogleアナリティクス4に切り替える」と公式発表を行ないました。

今回は、ShopifyがGA4に対応するようになった背景やGA4とUAとの違い、ShopifyにGA4を導入するメリットを解説していきます。

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UnsplashRoberto Corteseが撮影した写真 ​​

ShopifyがGA4に公式対応すると発表

Shopifyは2022年に、公式ヘルプページで以下の発表を行ないました。


「Googleは2023年7月にユニバーサルアナリティクスを廃止し、代わりにGoogleの次世代測定ソリューションであるGoogleアナリティクス4を導入します。ユニバーサルアナリティクスでは、2023年7月に廃止される時まで、引き続きデータを収集し、その後も少なくとも6か月間はデータにアクセスできます。2023年3月までには、ShopifyでGoogleアナリティクス4に切り替えることができるようになります。」

引用: Shopify公式ヘルプセンター


発表内容を見るとShopifyとGA4が連携できるようになるのは2023年3月まで2023年7月には完全にGA4を導入すると記載されています。現時点で、Shopifyストアを運用している人は特別な対応は必要ありません。ただ、2023年中にShopifyストアに関するアクセス解析が代わることは知っておいて損はないでしょう。


従来より容易にGA4の設置が可能

今後は従来よりも容易にGA4が設置できると予想されます。


従来までのUA設置は手動での設定が複雑で、なおかつ有料アプリケーションが必要でした。「アクセス解析したいけど設定作業がややこしくて挫折した」「運用しているShopifyストアは有料アプリケーションを設置するほど顧客数は少ない」と感じている方も多いかもしれません。


ECサイトは、日々のアクセス解析が運用を進める上でも重要な作業です。日々変化するアクセスを細かく分析して、アクセスが少ないページの改良を進めることは定番のECサイト施策です。定番の施策だからこそ、設定が容易で使いやすいアクセス解析ツールが求められている中で、今回Shopifyが公式発表した内容が実現されることは嬉しいニュースではないでしょうか。

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UnsplashJustin Morganが撮影した写真 ​​ 

GA4(Googleアナリティクス4)とは?

Shopifyが2023年中にGA4に対応することは嬉しいニュースですが、ここではGA4について改めて解説します。


GA4は「Google Analytics 4」の略称で、Googleが提供している無料のアクセス解析ツールです。現在多く利用されているアクセス解析ツール「UA」は、Googleが無料提供しているアクセス解析ツールでは3代目に該当しています。現在も多くのWeb解析で利用されているので、Googleのアクセス解析ツール=UAと認識している方も多いのではないでしょうか。


2023年7月にUAのサービス提供が終了すると発表されたことで、GA4に対する注目度も上がったのです。GA4は2020年に提供が始まったアプリケーションとWebを統合して計測できるようになった4代目のツールです。GA4をShopifyストアに導入するメリットは後ほど詳しく解説しますが、Google上のアクセス解析では大きな役割を果たすツールと言えるでしょう。

GA4とUAの違い

では、GA4とUAの違いについて解説します。

計測指標の定義

GA4とUAは計測方法が異なるため、計測指標の定義も異なっています。


計測定義が異なるため、GA4とUAの間で数値に差が出ることは避けられないのです。並走で実装したときに混乱しないためにも、それぞれの計測定義をしっかりと把握することがポイントです。特に確認しておくべきことが「流入元が変わったときの計測」です。GA4は初期設定でセッションが30分以内であれば同一セッションと判断されています。一方のUAは、ページを一度離脱すると同一セッションと判断されません。


こうしたことから、GA4の計測結果を確認したときに「アクセス数がUAと違う」と見えてしまう可能性があります。

計測方法とデータ保持期間

GA4とUAは計測方法とデータ保持期間が異なります。


GA4はイベント単位で計測されているのに対して、UAはページ単位で計測されています。根本的に計測方法が異なることで見える数値も変わっているのです。併せて注意すべきこととしては、GA4とUAはデータ保持期間が異なります。GA4のデータ保持期間は14ヶ月ですが、UAは50ヶ月です※いずれも最大。GA4のデータ保持期間は年比較がギリギリできるレベルなので、ローデータの定期的なダウンロードとBigQueryを利用した保存が必要です。


GA4とUAは計測方法が異なるため、これまで計測していた「コンバージョン」「セッション」「ページビュー」は全て計測設定する必要があります。

機械学習の活用

GA4は機械学習が活用されていて、Googleが収集したデータを自動解析して離脱や購買意欲が高そうなユーザーをリスト化できます。


UAでも機械学習機能が適用されていましたが、全体ではなく一部に限られています。今後は機械学習機能を活用して作られたリストとGoogle広告の連携により、購買意欲を刺激する広告が配信されるようになるでしょう。


現時点ではECストア運用者向けに提供されている機械学習機能ですが、今後はメディア運営者やLP運用者にも開放される可能性もあります。

画面上のUI

GA4とUAは画面上のUI(ユーザーインターフェース)にも違いがあります。


基本的にGA4とUAではレポート形式が大きく変化しています※ホーム画面が少し似ている程度。その他には、ユーザー属性やカスタムレポート生成画面、コンバージョン計測レポートは双方で全く違うUIです。現在UAでアクセス解析を行っている方は、改めてGA4のUIを学ぶ必要があります。


ちなみに、GA4では「探索レポート」が新たに実装されていて、コンバージョンやユーザー分析に活用できるレポートが複数準備されています。

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UnsplashJose Vazquezが撮影した写真 ​​

ShopifyにGA4を導入するメリット

ShopifyにGA4を導入するメリットを解説します。

プライバシーを考慮したデータ収集

GA4はEUなどの海外でCCPA・GDPRなどのプライバシー法が制定されていく中、計測を柔軟に変化するツールに進化するために作られました。これまではIDやcookieに依存していた計測を、それぞれのIDやGoogleのシグナルを利用してプライバシーを保護する時代にマッチした仕組みです。


ちなみに、国ごとでデータ収集を無効化する機能を搭載すれば、それぞれの国でのプライバシー規制にも対応できます。

アプリケーションとWEBを統合した計測

これまでは専用のSDKで計測していたアプリケーション計測も、Firebaseを経由してGoogle AnalyticsにまとめるとアプリケーションとWEBを統合したデータとして計測できます。


また、計測方法ではシグナルやユーザーID、デバイスIDを基にして同一ユーザーかどうか判断できます。

Googleのシグナルを使った予測機能

GA4は計測イベントを元データとして収集した上で、機械学習モデルを活用した「予測指標」が利用できます。


一般的に自社で機械学習を行うには高い知識と対応人数の確保が必要ですが、GA4にさまざまなサービスで得た経験が活かせる機械学習モデルを組み込むことで、サイトの運用者が簡単に利用できる仕組みが整うのです。


しかし、現状で利用できる予測指標モデルはECサイトやアプリケーションなどの「購入動作」を行うサイト限定です。

まとめ

今回は、ShopifyがGA4に対応するようになった背景やGA4とUAとの違い、ShopifyにGA4を導入するメリットを解説しました。


GA4の導入によって、Shopifyストアのアクセス解析がより便利になります。現行のUAで不満を感じていた方はもちろん、「GA4で今より細かく分析してShopifyストアの改善を進めたい」と感じている方にも良いニュースではないでしょうか?まだ運用しているShopifyストアにアクセス解析アプリをインストールしていない方は、今回の記事を参考にしてGA4のインストールを検討ください。

GO RIDE

GO RIDEはShopify 公認「Shopify Plus Partner」として、 横浜とLAの2拠点でEC事業を支援するデジタル・クリエイティブハウスです。

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