国別ECの比較(アメリカにおける美容業界編)
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ホームページの顔になるトップページ。「カスタマーが目的の情報に迷わずにたどり着けるか」はもちろん、「ストーリー性を重視するのか」「商品にスポットライトを当てるのか」など、サイトを構築する際にデザインを検討されると思います。 今回は、アメリカにおける美容業界を例に、ECトップページの特徴/違いをご紹介させていただきます。ちなみに、今回ご紹介するサイトは全てShopifyで作られています!
韓国美容EC
まず、アメリカにおいて韓国の美容商品は日本美容ブランドよりも、すでにアメリカでの認知度が高いという傾向があります。その背景として、「商品の安さ」だけではなく「国内でのブランド立ち上げ当初から海外を視野に入れていること」「スキンケアステップを明確にしアメリカカスタマーを”教育”したこと」が挙げられています。アジア美容業界の先駆けとして存在を確立させたこともあり「購入」を意識したトップページの構成になっている印象を受けます。
例えば、Instagramのフォロワーが37万人越えの韓国美容キュレーションサイト「 Soko Glam 」。ヘッダーの次は商品紹介のセクションになっており、セクション内にベストセラーだけではなくスキンタイプなどのカテゴリーを置くことで、カスタマーが求めている商品との接点を増やしています。
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同じく韓国美容キュレーションサイト「 Peach & Lily 」でも、トップページの多くを商品/コレクションページへの入り口が占めている印象です。
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アメリカ美容EC
アメリカ美容ECサイトも韓国美容ECサイトと同様に「購入」に焦点を当てたような構成になっています。 例えば、人気美容ブログ「Into The Gloss」から派生した美容ブランド「 Glossier 」。カスタマーとのコミュニケーションをもとにニーズを汲み取った商品が特徴で米国のミレニアム世代に絶大な人気を誇っています。
そんなGlossierは「スキンケア」「メイクアップ」とセクションを分けてスクリーンいっぱいに商品を紹介。韓国美容ECサイトとは違う点は、Add to Bagボタンや値段などが目立つデザインになっています。また、商品写真でテクスチャーやサイズ感などが見えるようにしてあります。ブランドの認知度が高いため、より購入してもらえるような工夫が見受けられました。
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日本美容EC
韓国とアメリカの美容ECサイトが商品を「見せる」構成だったのに対して、日本はどうでしょうか。
例えば、スキンケア商品を取り扱う「 KITAO 」。「SHOP NOW」ボタンはあるものの、トップページ全体を通して商品個体への比重はかなり軽いです。その代わりに、成分紹介や主成分である抹茶にどのような効果があるのかを丁寧に紹介しています。自社製品であるということもありますが、KITAOの魅力は「抹茶やアサイなどを使用したクリーンビューティー」だからです。
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また、日本人女性がサンフランシスコで始めた「 H2O+ 」はヘッダーだけではなくトップページのセクション内でも独自のスキンケア4ステップについて触れています。
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韓国とアメリカ美容ECサイトと比べて、ブランドコンセプトやこだわりを紹介して商品を「魅せる」構成になっているのではないでしょうか。
まとめ
韓国とアメリカの美容ECサイトは知名度があるため、商品単体を多く紹介したり、カートに入れてもらう工夫を通し「購入」を意識した構成になっていました。確かにその方がよりセールスにつながるかもしれません。
ただ、今回紹介したKITAOとH2O+は、アメリカにおける「日本美容ブランドの認知拡大」と「すでにアメリカで発展している韓国美容ブランドとの差別化」を考慮したサイト構成になっていると言えるのではないでしょうか。
その国での業界市場を理解しつつ、差別化を図ることができるサイト構成を考えてもいいかもしれません。