【GO SUB x Shopify Flow】サブスクリプション継続記念にプレゼントを自動で設定する方法をフロー図含め詳細解説
サブスクリプションビジネスにおいて、顧客のリテンション(継続率)はLTV(顧客生涯価値)を最大化する上で最も重要な要素の一つです。新規顧客の獲得はもちろん重要ですが、既存顧客に長くサービスを使い続けてもらうことは、事業の安定と成長に不可欠です。顧客がサービスを継続するほど、彼らのLTVは向上し、それは最終的に企業の収益に直結します。
特にサブスクリプションモデルでは、顧客との長期的な関係構築が成功の鍵を握ります。顧客が「このサービスを使い続けてよかった」と感じるような体験を提供することで、彼らはブランドの強力な支持者となり、さらなる顧客紹介にも繋がるでしょう。
そこで今回は、Shopifyアプリ「 GO SUB 」をご利用中のストア様向けに、Shopifyの無料アプリ「 Shopify Flow 」を連携させ、顧客のリテンションを劇的に向上させる方法をご紹介します。具体的には、 サブスクリプションの10回継続を達成した顧客に、自動でプレゼントを送付する仕組みを構築する手順を、フロー図を交えながら詳細に解説 していきます。

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作業概要
では、一つずつ手順を確認していきましょう!
1. プレゼント商品の登録
Shopifyで商品登録を行います。合わせて、ストアフロントには表示されないようメタフィールド設定を行います。
2. GO SUBでの注文タグ設定
サブスクリプションの注文回数が自動で注文に付与されるよう設定します。
3. Shopify Flowの設定
GO SUBのトリガーを使用し、注文に自動プレゼントを追加します。
1. プレゼント商品の登録
今回はサブスクリプションが一定の回数に達した際に自動でプレゼントを送付するしくみを作っていきます。
このステップでは、そのプレゼント商品を作成していきましょう。
1. プレゼント商品の登録
Shopifyで商品登録を行います。合わせて、ストアフロントには表示されないようメタフィールド設定を行います。
1-1. 商品登録
Shopifyの商品登録から、プレゼント用の商品を登録します。
ストアフロントに表示する必要はないので、説明等を詳細に設定する必要はありません。
設定に注意が必要な箇所
価格は0円 で登録
-
在庫追跡が必要な場合は設定
在庫追跡を行わない場合は「数量を追跡する」のチェックを外してください
「公開」箇所で どの販売チャネルにも含まれないように設定
一旦ここまで完了したら保存します。

1-2. 検索から除外の設定
このままではストアの検索機能をやGoogle等の検索結果にプレゼント用の0円商品が表示されてしまいます。
メタフィールドを使い、検索から除外するための設定を行なっていきます。
Shopify > 設定 >メタフィールドおよびメタオブジェクト > 商品
「定義を追加する」ボタンから新規で追加していきます。
名前:わかりやすいものでOK
ネームスペースとキー: seo.hidden 必ずこの文字列で指定してください。
種類:整数・単一の値
説明等は任意で入力してください。すべて設定し終えたら保存します。

先ほど作成したプレゼント商品の商品登録ページに戻ります。
ページをスクロールし、商品メタフィールド欄を探してください。
そちらに先ほど設定した「検索から除外」のメタフィールドが表示されているかと思うので、ここに「1」を入力して保存します。

この設定を行うことで、検索結果から除外することができます。
ストアフロントの検索等で試してみてくださいね。
2. GO SUBでの注文タグ設定
次に、サブスクリプションアプリ「GO SUB」でサブスクリプション注文の回数がを注文タグとして付与する機能を設定していきます。
2. GO SUBでの注文タグ設定
サブスクリプションの注文回数が自動で注文に付与されるよう設定します。
Shopify > GO SUB > 設定 > タグ を開きます。

注文管理タグで「サブスクリプションID・回数」にチェックを入れ、保存します。すでに設定されている場合はそのまま何もしなくて大丈夫です!
その他のタグについては必要に応じて設定してください。

これで、サブスクリプションの注文が入った際に注文にタグが設定され、何回目の注文であったかをすぐに確認できるようになります!
以下は10回目の注文で設定された注文タグです。この「subscription-count:」から始まるタグをこの後のステップであるFlowで使用していきます!

3. Shopify Flowの設定
プレゼント商品の登録と設定、GO SUBでのタグ設定が完了したので、ここからはShopify Flowを使用して自動でサブスクリプションの注文にプレゼントが入るように設定していきます!
3. Shopify Flowの設定
GO SUBのトリガーを使用し、注文に自動プレゼントを追加します。
Shopify > アプリ > Flow を開き、ワークフローを作成します。
トリガーを選択します。一覧から、GO SUBを選択しその後「Reccuring order created」を選択します。

念の為、注文タグが確実に付与されるのを待つために2秒の待機を入れます。
その後、条件を指定していきます。

注文タグに「subscription-count:10」というタグが含まれている場合、という条件を設定します。
カウント数はそれぞれ施策を考慮して変更してくださいね。例では10回目の注文ということで10と指定しています。

最後のアクションとして、オーダーにアイテムを追加します。
Shopifyの中から「Add order line item」を選択肢、フローに追加します。

アクションの詳細を設定していきます。
Product variantには、ステップ1で作成したプレゼント商品を指定します。
数量は1で設定していますが、任意で変更してください。

その他項目の説明
-
Allow duplicate variants
すでに対象商品が注文に含まれている場合でも、商品を追加する
今回の場合は関係ないので特に関係がないですがOFFにしています
-
Email order updates to customer
注文確定後に商品を追加するため、追加された旨の内容をお客様に送信するかどうかの選択
今回の場合はOFFにしていますが、必要に応じてONで設定いただいても構いません
-
Order timeline note
注文にメモを追加
管理画面でのみ確認できるメモです。必要に応じて設定してください。
フローの全体図

フローのインポート方法
サンプルのフローをダウンロードしたら、Flowアプリ右上の「インポート」ボタンからインポートします。
必要に応じて商品やその他設定を変更して設定してくださいね。

動作保証はいたしかねますので、必ずテスト等を行なってください。
今回のフローは複雑なものではないため、インポート機能を使用せず新規作成でも手間はそこまで変わりません。ぜひ挑戦してみてくださいね。
4. 動作確認
最後に、実際の対象の注文が入った際にフローがどのような動きをしているのか確認してみましょう!
以下は実際に動作が完了したFlowの詳細です。
トリガーとなるReccurring order createdでフローが開始され、waitで2秒待ちます。
その後、指定したタグが注文に含まれているかの確認があり、条件が満たされていたため次のステップであるAdd order line itemが実行されているのを確認できます。

注文情報でも、正しく商品が追加されていることを確認できます。
画面下部にある履歴では、Flowが注文を編集したという内容も合わせて確認が可能です。

ちなみに以下は対象外だった時のフォローです。
最後の条件分岐でfalseとなったため、最後のAdd order line itemは実行されずに完了しています。

フローの結果を詳しく見ると、どこで止まっているか?何が条件にマッチしなかったか?などを確認できるため、思い通りに行かない場合があったら必ずチェックしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、 GO SUB と Shopify Flow を連携させることで、サブスクリプションの継続回数に応じた自動プレゼント機能を設定する方法を詳しく解説しました。
顧客のリテンション向上は、サブスクリプションビジネスの成功に不可欠です。今回ご紹介したような自動化された顧客エンゲージメント施策は、顧客体験を向上させ、LTV最大化に大きく貢献します。
まだ GO SUB をインストールされていない方は、ぜひこの機会に導入をご検討ください。そして、 GO SUB と Shopify Flow を最大限に活用し、顧客との強固な関係を築きながら、サブスクリプションビジネスをさらに成長させていきましょう!
【GoSubについて】
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